15少年少女のある素敵な日 ( 6 )

デート ページ38

SC「ちょっとこれ持ってて」


コーヒー2つ分を手渡されて、
乗り込んだと同時に車を走らせる。







LD「前のお返しも出来てないのに、、、ありがと」



SC「そんな気遣う仲じゃないだろ〜」


LD「そうだけど…私だって一応お金持ってるし」



SC「(笑) 何だよ〜ルダらしくないな」



LD「対等にしたいっていうか、、スンチョルの負担にはなりたくないから」




SC「それより、好きな女に奢られる男の方がダサいだろ」



LD「…え？(笑)」




SC「ん、何？今更？」




LD「あのね、、スンチョル……耳赤いよ(笑)」





SC「、っ、お前、、俺が事故っても知らないからな！！」




LD「(笑いすぎて息できない)」



SC「おい、(笑)」




LD「スンチ可愛い……うん可愛い。さすが私が好きになっただけある。可愛いよ(笑)」




SC「ヤー、、、俺、恥ずかしすぎて今、お前の顔見れないわ(笑)」



LD「見なくていいからちゃんと運転集中して」


SC「してるだろ(笑)」





LD「あ、そうだ忘れてた。今日ね、友達のお店に行きたいんだよね。」



SC「どこ？」



LD「いつもの服屋さんの近くにあるよ。行ったことないんだけど迎えに来てくれるって」



SC「俺居ても平気？」



LD「うん〜スンチョルが気にしなければだけど」


SC「何で？」



LD「ごめんね。先に謝っとくね(笑)」









…………





SC「ルダ、俺入っていいんだよな？通報されないよな」





LD「(笑)オープン前だから他のお客さん居ないって」



〇「やっぱり入りづらいかな〜コンセプトが」


LD「スンチョルが勝手に言ってるだけだよ。いや〜ほんとにすごいね。まさかお店のオーナーになるなんて思わなかったから。」



〇「ゆっくり見ていって〜試着してもいいよ。私在庫整理してくるからもしなんかあったら呼びに来て〜」



LD「ん〜ありがとう〜」


パタンと扉が閉まる音が聞こえたと同時に、頼りないか細い声が聞こえてくる。



SC「下着買うなら俺車で待ってたのに……」



LD「どんな反応するかなって(笑)」



SC「お前なぁ、、、どこ見ればいいのか分かんない」






寂しそうな手に、差し伸べれば指と指が絡み合う。





LD「ちょっとだけ付き合って？」




SC「そういうのずるいんだよ、、、」






手を繋いでいるだけで全身を包み込むように安心感がある。



2人だけの貴重なこの時間を、私のためにワガママも聞いてくれることも、全てが幸せだった。

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