15少年少女のある素敵な日

思わぬ出来事 ページ36

YJ side

音楽番組の撮影ということでテレビ局に入った。

数々の人気アイドル、アーティストが集まる。


いつもと違う慣れてないテレビ局だからか、すごく緊張するし何だか体調も優れない、、



「スングァニ、！」



つい癖でスングァンを呼んでしまった。
体調悪い時はすぐスングァンに言うけど今は喧嘩中。

ため息をつくしかない。



JH「はやく仲直りしろよ〜」


「オッパだっていつもオンニと喧嘩してるじゃん。」


JH「それとこれとは違う」


LD「大体いつも悪いのはそっちだからね」


JH「まあそういうことにしといてやるよ」


___



私はメイクも終えて休憩中。大きい音楽番組だから出番まであと何時間もあるはず。正直退屈だ。


いつもなら構ってくれるスングァンも、わざとなのか今日はハンソルにベッタリだし、居心地悪いから息抜きにジュースでも買いに行くことにした。


普段は楽屋から出るとき誰か連れてけって言われてるけどジュースぐらいならいっかって。



財布だけ持ってコソッと楽屋を出る。

急に1人居なくなってもパッと見分からないし、スタッフの出入りも多く、誰も私が出ていったことに気づいていなかった。




自動販売機を探しつつ廊下をうろちょろする。
自分が方向音痴だということを忘れて無我夢中に歩いてた。




するとありがたい事に、色んな先輩後輩グループの方に声掛けられる


普段後ろの方にいる私だから、こういうのには慣れてない。実はかなりの人見知りで挨拶回りのときも、ほとんど喋れない。


でも同じアイドルグループだと顔見知りも多くてまだ安心するけど、

こういう大きい音楽番組でしか顔を合わせることもない大御所の方が私に話しかけてくださる。



何で私のこと知ってるんですか？とも言えない、、



◎「ユジョンちゃんだよね。今日は1人？楽屋でゆっくりしていきなよ。」


こういうのはなんて返したらいいんだろう、
自分の引き出しの無さに泣けてくる。



「あ、えっと、、その」



後悔よりも先に、焦りが止まらなくて体が固まり、変な汗が体を伝う。


すると、突然体が重くなってフラフラする。
やばい倒れる、そう思った時にはもう既に遅くて。



◎「ユジョンちゃん！？」



！！！



周りの声は聞こえるのに反応出来なくて、そのまま体が床についてしまった。

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