蜜より甘い ページ30
WN side
予想以上に、この長い髪の毛を乾かすのには時間がかかった。正直、慣れないことをしたら疲れるな。笑
ドライヤーの電源を切ると一気に部屋が静まりかえった。
Aのサラサラの黒髪を整える。スッピンだし何だかいつも以上に幼く見えた。
座りながら寝てるのが面白かったから鏡越しにスマホで写真を撮った。
シャッター音では気づかないのか、ほっぺたをツンツンとつついてやると、ようやく目が覚めたみたい。
YJ「ウォヌオッパありがと…」
眠気が限界で力が入らなかったのか、立とうとしたのにバランスを崩したAが俺の胸に飛び込んできた。
何となくしばらくそのままでいたら
YJ「この匂い好き」
身長のせいもあってか、俺の胸に顔を埋めてくるからなんか急に愛おしくなった。
普段は全く無いその甘い空気にそろそろ自分が耐えられなくなる。
「そろそろ部屋に戻ろう」
そう言うと、首を縦に振ったから一旦体から離す。
手を掴んで引っ張ると俺の後ろに何も言わずについてくるから思わずニヤけてしまった。
____
96lineの四人部屋。
部屋の電気は消されていて、他のメンバーはすでにプライベートな空間にいて、各々のカーテンから漏れる微力な光しかそこには無かった。
Aを自分のベッドに座らせ、かけていたメガネを外す。
ほとんど見えなくなった視界。
YJ「オッパ、」
カーテンをそっと閉めて、Aをそのままベッドに誘う。
体をゆっくり倒してあげて、「おやすみ」って呟くと、ぎゅっと手を握ってきた。
布団の中は二人の体温で包まれていて、さっきまで全く無かった眠気が俺を襲う。
自分らしくないけど、そっと後ろからAの体に腕を回す。
なのに無反応なA。
ん?と思って確認してみたらすでに爆睡していた。思わず笑いそうになった。
「まじ寝るの早すぎ」
そうAの首元に顔を近づけると、香水の匂いではない、Aの純粋な甘い香りがしたから、なんか頭がクラっとした。
俺の腕の中で気持ちよさそうに眠るA。
この小さい体で色々なものを背負っているかと思うと、、
これから先、
どんな喜びを分かち合えるだろう?
何度苦しむだろう?
しばらくAの寝息を聞いていたら、
俺はいつの間にか眠っていた。
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CARATN(プロフ) - EXO セブチさん» 中華の2人ですね〜了解しました(*´˘`*) (2018年8月23日 15時) (レス) id: 985b819685 (このIDを非表示/違反報告)
EXO セブチ - 中華ラインをいっぱい出して欲しいです。(^。^)y-~笑 (2018年8月22日 23時) (レス) id: 55bf43db79 (このIDを非表示/違反報告)
CARATN(プロフ) - なまりさん» コメントありがとうございます!スングァンとの絡み多めですがいかがでしょう?(笑)なんかホッコリするような形に持っていこうと必死なのですが、、お気に入りメンバー等いましたら教えてくださいね。 (2017年4月4日 14時) (レス) id: 985b819685 (このIDを非表示/違反報告)
なまり(プロフ) - 面白かったです〜!ひたすらスングァンがかわいくて笑 更新頑張ってください〜:) (2017年4月4日 12時) (レス) id: cd6e3d0a8f (このIDを非表示/違反報告)
CARATN(プロフ) - 名無し61509号さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて本当に嬉しいです。初めての作業なので不慣れなところもありますが、これからもよろしくお願いします。 (2017年4月1日 15時) (レス) id: 985b819685 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:CARATN | 作成日時:2017年3月31日 13時