15少年少女のある素敵な日

眠り姫 ページ28

WN side



俺の背中で眠るユジョンは小さくて。


いつか壊れてしまいそうな、そんな気がした。



ほんのりとAの体温が自分の体に伝わってきて俺の心臓も心なしか早く動く。



スースー、と耳元で一定間隔に繰り返されるその寝息が、俺を現実に引き戻させる。





力が入っていないAを落とさないように慎重に宿舎を目指した。


いつもなら短く感じる距離も今日は一段と長かった。





Aをおぶったまま宿舎のなかに入ると、シャワーの順番待ちをしてたであろうヌナに声をかける。





LD「ウォヌお疲れ様。Aまだ起きないの？シャワー浴びてからじゃないと布団入れないよね」



とりあえず降ろしていいよってソファーをポンポンと叩く。



どうにかするねってヌナはヒョンに相談しにいったから俺は一旦服を着替えに自室に戻った。


_______

SC side



LD「どうしようスンチョリ。A全然起きない」



苦笑いのルダが部屋に入ってきた。

さっきもウォヌに背負ってきてもらったのに起きる気配すらないし、、ってため息ついてる。

ほんと手のかかるヨジャマンネだなって笑ったら、笑ってないでどうにかしてよ！、って逆に俺が怒られた。



ルダに背中を押されてリビングに確認しにいったら本当に気持ちよさそうにソファーで寝てるA。




寝てる横に座ってそっと頭を撫でてやると、んーって寝言を言い出す。




さすがにこのままだとマズイから抱っこするように膝の上にのせて背中を叩く。

Aおきろ！命令だぞ！！って(笑)






すると目がゆっくりと開いたのは良かったけど、




一声目に、ここどこ？ってｗｗｗｗｗｗ





「お前何寝ぼけてんの(笑)ウォヌがおぶってきてくれたんだからちゃんとお礼言っとけよ。はやくルダとシャワー浴びてこい」




トボトボと歩いて風呂場に向かうユジョンを確認してから俺も部屋に戻る。




あいつならシャワーしながら寝そうだㅎㅎㅎㅎㅎ

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