15少年少女のある素敵な日

弱音 ページ14

LD side

それはあまりにも突然起こった。



Aが震えた声でそっか〜って返すから、
気になって顔をのぞきこんだら目が赤くなってて今にも泣きそうな顔。


背中を摩ってあげると、私の腕の中ですーっと深呼吸して息を整えてるA。


前ならきっとここで泣いてただろうけど、、。

今日は香港でのお仕事。SEVENTEENになってから何回目の海外かな？


久しぶりの大舞台のプレッシャーに耐えられなくなったのかなぁって。色々察した。



私もこういうの慣れたものじゃないし、
女の私でいいのかなって自己嫌悪に陥るけど、

お前は絶対に大丈夫だからユジョンは任せるって
そうスンチョルにいつも言われてるから。




ここにいる間は絶対ユジョンに不安なところを見せちゃいけないって思った。







今日みたいなことは前にも良くあった。



それはユジョンだけじゃなくて自分自身も。


その度に同い年の３人は支えてくれたし、その時ばかりはちゃんと集まって話し合えるようにしてた。


普段の部屋割り的に私たち4人は固められてるけど、いつでも気軽に話し合える状況では無くて、、


でもこういうことがあった日は4人できちんと話そうって暗黙のルールになっている。


その時間が私にとって大切。


弱い私はいつも泣いてた。


弟たちの前では泣かないけど、やっぱり3人にはつい気を許してしまうのかすぐに甘えてしまう。



そんなことを思い出しながらAを落ち着かせた。

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