寝坊の理由 ページ8
激務が続くカムバック前。心身共にクタクタになって帰ってきて意識も無く次の日の朝を迎えるなんてザラのようにある。
AM:5:00
JS「Aまだ？」
SG「今までで一番ダメかも。何しても起きない」
JS「スングァニはもう準備出来た？」
SG「全然。姫さんの相手してたら何も終わらないって」
JS「変わるから早く済ませてきな」
SG「ヒョンありがと頼んだ。マジで今日に限ってさ」
ブツブツ言いながら部屋を出ていくスングァン。
…
JS「A、時間。オッパが来たからほんとに急がないとダメだよ。」
布団を畳むとようやく見えたいつもより少し幼い表情。揺さぶってもまだ寝息を立てている。
体を抱えて起こしてみるとようやく唸り始める。時間も迫る中、強行突破だ。
YJ「やだ…」
JS「どうしたの、仕事だよ」
アイドル歴何年なのか、、と問いたくなるような姿
YJ「……」
JS「ほんとに時間ない。最終便に乗ったとしてもあと10分も無いよ」
YJ「……今日は無理。出来ない」
JS「……？何が出来ないの」
YJ「……」
JS「言わなきゃ分かんない」
YJ「携帯見て、」
頭元に充電されているスマホに手を伸ばすとなぜか電源が落とされている。
起動した画面を見つめつつ、いつもと様子の違うユジョンの髪を撫でる。
…♪
電源が着いた瞬間ひっきりなしに電話の着信と、メッセージ通知が押し寄せる。
JS「何これ。会社に言った？」
YJ「言ってないよ。言っても意味無いもん。昨日からずっとこれで寝てないし頭痛いし動きたくない」
危害予告をされている中、堂々と世間に出て行けるほど無知で純粋な私では無くなってしまっていた。
…………
JS「ルダは？」
HS「まだ部屋だと思うけど」
JS「Aの様子見ておいて。取り返しのつかないことになるかもしれない。ルダの方にも誰かついてた方がいい」
MG「え？」
JS「また番号流出してる。危害予告もあるし、会社に連絡するから」
慌てて階段を降りていくジョシュア。
急いで部屋に向かうと布団に籠るユジョンの弱りきった姿がうつる。
MG「いつから」
YJ「昨日の夜から、、オッパは？」
MG「任せてあるから」
YJ「はぁ、ゴメン」
重たくて、冷たい言葉。部屋の空気が張り詰める。
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作者名：CARATN | 作成日時：2022年3月21日 7時
