久しぶりの人って何か緊張する ページ10
「今日はもうお客様も少ないだろうし、積もる話もあるだろうし、Aさんは上がって大丈夫ですよ」
「本っ当にすみませんでした…!!」
衝撃の再会の後、マスターの粋な計らい(?)によって私はお店を後にした。(ギュリオンニには後日詰め寄られる事になる)
***
「本当に、本当にキム・ミンギュなんだよね？」
「本当に本当にキム・ミンギュだよ？
Aこそ！本当にホントーーにソン・Aなんだよね？！」
「自分から抱き着いといて何言ってんのさー…」
傾きかけた日が私とミンギュの影を伸ばしていく。
「10年ぶり…？」
「正確には9年と1ヶ月ぶりー！」
「え、こわ。」
「ちょっと！引かないでよ！」
「だって覚えてるとは…」
ぽっかり空いてた時間は関係なかった。
昔と変わらず、何にもない話で盛り上がった。
「久しぶり、ミンギュ。」
「うん、久しぶり。…A」
そうやって照れ臭そうに笑うから、こっちまで釣られて笑ってしまう。
懐かしいなぁ……
「あ！その指輪だけど、まだ着けてくれてたから俺、『Aの指輪だっ！！きっとAだ！』って分かったんだよ？」
「あははっ！なら、ずっと着けててよかった！…あ、私の家ココなんだけど……」
そう言って、アパートの2階を指差すと
あからさまにシュンとするミンギュ。
まるで、犬の尻尾と耳がはえてるみたいに。
「うーん…もっとAと話したい…」
「うーん…私も…あ!!カトク!!交換しよっか」
「!!うん！」
スマホを取り出して、連絡先を交換するとミンギュはキュッと私の手を握った。
「！」
「今日、会えて本当に嬉しかった！…もしかして、もう会えないかもって思ってたから…。」
「私も…会えなかった間の事、いろいろ教えてね？」
「Aの事もね！」
「もちろん！」
バイバイ、と手を振ると彼もバイバイと手を振ってくれた。
自分の家に入ると、ふぅと息を吐いた。
久しぶりに会った彼に少しは緊張していたのかも。
そしてベッドの上に倒れた。
と、同時に少しだけ頬が緩む。
「また、会えた」
私の1言は部屋に溶けて行った。
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きう(プロフ) - ミウさん» ありがとうございます！頑張って更新します(*^_^*) (2019年1月26日 16時) (
レス) id: fe1f1d3463 (このIDを非表示/違反報告)
ミウ - 面白い！更新頑張ってくださいね！ (2019年1月14日 23時) (レス) id: 155abc3e3a (このIDを非表示/違反報告)
きう(プロフ) - いつの間にやら10,000hitを超えて、57位になって、お気に入りも212人の方が！！！評価も10です！！！皆様、ご愛読ありがとうございます！！ (2019年1月14日 0時) (レス) id: fe1f1d3463 (このIDを非表示/違反報告)
きう(プロフ) - 一晩で3000hit行くとは思いませんでした…!!評価やお気に入り追加もありがとうございます:-) (2019年1月7日 13時) (レス) id: fe1f1d3463 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きう | 作成日時：2019年1月4日 22時
