え？急展開過ぎ?? ページ6
傍から見れば、私は彼に『抱き締められていた』と云えば分かりやすいかな？
……？？？
3秒の空白の後、私は目の前の暗闇を押して離れた。
「は？？え？？？？いや、何ですか？？！！別に私、ハグなんて求めてませんよ？！？！」
「A？！えっ！！どういう事よ〜〜？！？！」
「え？Aでしょ？」
ちょっと待って、整理出来ん。
初めて会って(まぁ、その間に職場の仲間の為にサインを貰おうとしたと云うのも含めて)ハグはおかしくないか？？？
初対面だぞ？？？
ハグはおかしくないか？？？(再確認)
私がおかしくないよな……？
「はーーーい。皆さん、お静かに！まず、Aさんとギュリさんは4番テーブルに座ってね？芸能人の彼は一旦この席に座ってくださいね？」
混沌とする店内で声を張り上げたのはマスター。
その瞬間に、騒いでいたギュリオンニ、
混乱で自問自答していた私、
当の本人であるキョトンとした顔の芸能人さんが静かにマスターの指示に従った。
「……ねぇ、もしかして知り合いだった？」
「…そんなわけ…。初対面ですよ、こっちは。」
マスターに再三注意されないように私とオンニはコソコソと話した。
「だよねぇ……じゃあ何で抱きつかれたの？？」
「分かんないから困ってるんですよ……」
その間に芸能人さんの席に彼と向かい合うようにマスターが座った。
いつもニコニコしているマスターは真剣な目つきへと変わった。
「うちの店員に唐突に抱きついたことを咎めたい訳じゃない」
混乱の原因は、この状況が読めてきたみたいだ。
幸い他のお客様もいない時だったから良かったけれど、このご時世。
芸能人の人がいち一般人の人に抱きついたともなると、メディアの格好の餌になる。
勿論、抱きつかれた側だって、そう。
「すみませんでした…」
「いや、率直に聞こう。何でAさんに抱きついたのかな？」
しん、と静まり返った店内で彼は口を開いた。
「僕が、彼女の…Aの幼馴染だから、です…。」
「え…」
今、何て……？
幼馴染…？
「ミンギュ……？」
思わず、口から出た名前。
ハッと顔を上げた彼は、心底安心した様に笑った。
「覚えてて…くれたぁ……」
「そんな……」
鎖骨まで開いた彼のシャツの隙間からは、銀色に輝く『思い出』が見えた。
再会のチャンスって突然来るもの→←いきなり抱きつくのは不審者
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きう(プロフ) - ミウさん» ありがとうございます！頑張って更新します(*^_^*) (2019年1月26日 16時) (
レス) id: fe1f1d3463 (このIDを非表示/違反報告)
ミウ - 面白い！更新頑張ってくださいね！ (2019年1月14日 23時) (レス) id: 155abc3e3a (このIDを非表示/違反報告)
きう(プロフ) - いつの間にやら10,000hitを超えて、57位になって、お気に入りも212人の方が！！！評価も10です！！！皆様、ご愛読ありがとうございます！！ (2019年1月14日 0時) (レス) id: fe1f1d3463 (このIDを非表示/違反報告)
きう(プロフ) - 一晩で3000hit行くとは思いませんでした…!!評価やお気に入り追加もありがとうございます:-) (2019年1月7日 13時) (レス) id: fe1f1d3463 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きう | 作成日時：2019年1月4日 22時
