サインくらい自分で貰え ページ4
「疲れた…」
静かになったスタッフルームで1人お茶を飲んでいると、部屋のドアが乱暴に開かれた。
「色紙持ってる？！？！」
そう叫んだのは、先程出ていったギュリオンニ。
「な、何でです…？」
「セブチが居るの！！さっき話したメンバーの1人が！！ウチのカフェに！！！」
興奮しきったオンニはファイルから厚紙と油性ペンをぶん取るとスタッフルームから出ていった。
「アイドルの人…って事かな？」
ここは江南区。高級住宅地やら芸能事務所が有ることから、芸能人が来ること自体は珍しくない。
ただ、オンニにとっての『推し』とソレは別らしい。
以前に、パク・ボゴムさん？が来店された時もこんなバタバタがあった気がする。
取り敢えず、開けっ放しにされたドアからホールの方へと向かうと
いかにも芸能人…なオーラを纏う高身長の男性が6番テーブルに座っていた。
「すご…」
横ではオンニがサインを貰うかどうかで行ったり来たりしている。
「…A〜？」
「嫌です」
ギュリオンニがそっと私の腕を取ったので、速攻で拒否の言葉を出した。
「そこを何とか!!……ほら、Aはアイドル興味無いし…」
「だから、尚更ですよ」
NOを出しているとリオンオンニも声を掛けてきた。
「こうなったらギュリ頑固だし、私からもサインだけで良いから、あの人に聞いてくれないかしら？」
「リオンオンニに言われたら断れないの知っててやってますよね…」
「ふふふ、バレちゃった？」
オンニは普段穏やかで比較的無口な性格だからこそ皆に慕われている。
そういう私もリオンオンニを慕う1人なんだよね。
だから、彼女から頼まれたらお願いは断れないんだよなぁ……。
「……ハァ……分かりましたよ！ただし、サインを貰える保証は無いですからね！」
ギュリオンニから厚紙と油性ペンを受け取って、重い足を動かしてテーブルに近づいた。
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きう(プロフ) - ミウさん» ありがとうございます！頑張って更新します(*^_^*) (2019年1月26日 16時) (
レス) id: fe1f1d3463 (このIDを非表示/違反報告)
ミウ - 面白い！更新頑張ってくださいね！ (2019年1月14日 23時) (レス) id: 155abc3e3a (このIDを非表示/違反報告)
きう(プロフ) - いつの間にやら10,000hitを超えて、57位になって、お気に入りも212人の方が！！！評価も10です！！！皆様、ご愛読ありがとうございます！！ (2019年1月14日 0時) (レス) id: fe1f1d3463 (このIDを非表示/違反報告)
きう(プロフ) - 一晩で3000hit行くとは思いませんでした…!!評価やお気に入り追加もありがとうございます:-) (2019年1月7日 13時) (レス) id: fe1f1d3463 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きう | 作成日時：2019年1月4日 22時
