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いったい何を謝る事があるんだろう。
サポーターでガチガチに固めた身体が普通じゃないって、みんながずっと解っていたことだ。
もしかしたらこういう事が起きるかもしれないと、何度かジフナと話した事だってある。
いつかこの瞬間が来るかもしれないと。
その度、二人で考えないようにした。だって考えたってどうにもならない。
だけどオレ達は、その話をうやむやにしちゃいけなかったんだろうな。
頭を働かせて、Aと話を重ねて、一人で悩ませないようにしないといけなかったのに。
全てが後手に出ている。
気付かなかったオレが悪いのか、気付かせなかったAが悪いのか。
「なあ、どうやったらオレはお前と一緒にいられる？」
出てきた素直な言葉はまるで告白に似ていた。
どこか他人事のように、いつかのスングァニみたいだなと思った。
視界がだんだんとぼやけていく。
Aの輪郭が消えそうに歪んでいく。
息が詰まりそうだ。
喉の奥で、焼け付くような感触がビリビリと皮膚の内側を走って行った。
「何をすればいい？どうしたらよかった？……オレはAに辞めてほしくない」
「クレジットはそのままだし、許されるならこれからの作業も手伝いたいと思ってる」
「……オレがそういう事を言ってるわけじゃないって、お前だってわかってるだろ」
「うん」
「Aが隣にいてほしい。オレだって、みんなだってそうだ。一緒に、まだずっと、」
「スニョア」
Aが踊れないと言うなら、ステージに立てないと口に出したらなら、それはもう本当に終わりなんだ。
だってAは一度だって「出来ない」と言った事がない。
どんなに過酷なスケジュールでも、何一つ無理だと言わなかったし手放さなかった。
だからこそ、このグループから抜けると言うならきっとそれは覆らない。
目の前が急に暗くなる。
外はもう明るいはずなのに、光の無い真っ暗闇に取り残されたように感じて、どうしようもなかった。
「なあ、オレやっぱり嫌だ。どうすればいい？……どうすればAがそんな事言わなくて済む？」
「オレにもスニョンにも、きっとどうも出来ないんだよ」
「なんで？」
「ずっと前から、いつかオレが抜けるって事は決まってたから」
「辞めるって解ってて、今まで一緒に活動してきたのか」
「うん、そうだよ」
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せの(プロフ) - ありさん» ぜひぜひ！ありがとうございます！頑張ります。 (2019年7月15日 9時) (
レス) id: 350915b2b6 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - お返事ありがとうございます！二次元にあまり詳しくないものである程度予習をしてから読ませて頂きます！ついに最終章といったところですね！頑張って下さい！！ (2019年7月12日 15時) (レス) id: ab6122f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ありさん» ありがとうございます！二次元の方から来たのでご期待に添えるか解りませんがプロフの方にURL張りました。お暇なときにどうぞ (2019年7月10日 19時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - 今までに無いタイプのお話にリアルな描写がとても好きです!どんな結末を迎えるのか楽しみにしています(’-’*)因みにせのさんのTwitterやホームページはありませんか？(あまりに好きすぎて他のお話があれば読んでみたいのですが...) (2019年7月10日 14時) (レス) id: ab6122f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - あずささん» ありがとうございます！頑張りますね (2019年7月9日 8時) (レス) id: cda4c47062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年6月23日 0時
