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「オレがお前をカバーする、どうだって出来るし……やってみせるから。だってオレ達に出来ない事なんてないだろ？」
「そんな事望んでないよ」
「なんで……！」
「本格的に足手まといになるくらいなら、死んだ方がよっぽどマシでしょ？」
「なあ、A」
「スニョン、考えてみて」
掴んだオレの手の上に、Aが手を重ねる。
「もしスニョンの肩が上がらなくなって、それでも良いからってパフォーマンス制限したまま舞台に立ち続けて、そうなってもずっと笑っていられる？」
「……嫌だ」
「でしょ？オレも嫌なんだよ」
「けど、だからってお前がいないのもオレは嫌だ」
Aがまた困ったように笑って、椅子に座れと肩を押す。
それでも腕は離さなかった。
触れる場所はどこでも良かった。どこかに触っていないと何の気持ちも伝わらない気がした。
オレに腕を掴まれたまま立つAが、もう一度オレの髪を撫でつける。
「スニョンがいたからオレは最後まで頑張ってこれたんだよ」
「最後って言うな」
「じゃあ、今まで」
「それも嫌だ」
「……スニョンが、ホシが居なかったら、このグループじゃなかったら、多分一秒だって我慢出来なかったと思う」
「A、」
「もう一度生きる意味を教えてくれたのは、君たちなんだよ」
Aがオレの手を、まるで宝物を隠すように上から包み込む。
生きる意味だと言うオレ達から離れると言うなら、じゃあお前はここを出てどうやって生きていくんだ？
弱音を吐いてくれればいいのに、どうせ言わないんだろうな。
目には見えてるのに、いつも口には出してくれない。
お前の最悪な、一番悪い癖だ。
「ヒョンはずっと前から……誰か一人でも抜けたら解散するって言ってたけど、」
「うん、だから名前だけは残すことになりそう。表では無期限の活動休止になるみたい」
「……そこまで話か付いてるのか？」
「正式には明後日の午後にみんな呼び出されて社長達から言われることになると思う。オレが今こうやってスニョンに話すのは非公式、本当はコンプライアンスに違反してる」
「じゃあなんで言ったんだよ」
「逃げるのは簡単だよ。でも、自分の口から言わないのは良くないと思ったから」
「オレは言われたくなかった」
「ごめんね、スニョン」
「謝られたくもない」
それでもAがオレに「ごめんね」と告げる。
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せの(プロフ) - ありさん» ぜひぜひ！ありがとうございます！頑張ります。 (2019年7月15日 9時) (
レス) id: 350915b2b6 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - お返事ありがとうございます！二次元にあまり詳しくないものである程度予習をしてから読ませて頂きます！ついに最終章といったところですね！頑張って下さい！！ (2019年7月12日 15時) (レス) id: ab6122f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ありさん» ありがとうございます！二次元の方から来たのでご期待に添えるか解りませんがプロフの方にURL張りました。お暇なときにどうぞ (2019年7月10日 19時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - 今までに無いタイプのお話にリアルな描写がとても好きです!どんな結末を迎えるのか楽しみにしています(’-’*)因みにせのさんのTwitterやホームページはありませんか？(あまりに好きすぎて他のお話があれば読んでみたいのですが...) (2019年7月10日 14時) (レス) id: ab6122f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - あずささん» ありがとうございます！頑張りますね (2019年7月9日 8時) (レス) id: cda4c47062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年6月23日 0時
