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言い終わると同時に、立ち上がってAの腕を取る。
冗談じゃない。
驚いたように目を丸く開いたAを見下ろして言った。
「お前、普段からふざけた事ばっかり言ってるけど、言って良い事と悪い事の区別もつかないのか？」
「スニョア」
「知らないなら教えてやる。お前が今言ったのは、簡単に口に出しちゃいけない事だろ。二度と言うな」
「ねえ、スニョン、」
「まさかヒョン達にそういう事言ったわけじゃないだろうな」
掴んだ細い腕がギリッと音を立てる。
怒りに任せちゃダメだとか、離さないといけないだとか、頭では解かっているけどそんなのはどうやったって無理だ。
そのまま見下ろして睨みつけると、Aの瞳に薄い膜が張るのが見て取れる。
だからと言って手を離すことは出来なかった。
「言ったよ。スンチョルにも、ハニにも、シュアにも。ジュナにも言った」
「なんでだよ」
「スニョンが終わればウォヌやジフナにも言うし、下の子たちにも順番に話さないといけない」
「なんで」
「それしか道が残ってないから」
ゆっくりと立ち上がったAがオレの逆立った髪を撫でる。
その手は絶望するほど優しくて柔らかい。
今にも泣きそうなのはAの方なのに、まるでオレが慰められているように思えて仕方なかった。
「……何がお前にそう言わせんの？身体か？」
「そうだね。それも辞める理由の一つだよ」
「どうして、今まで大丈夫で……だって、昨日も一緒に、」
「うん」
「……何が悪いんだ」
「元々身体の中身がみんなと違うんだよ。ここまで続けてこれたのだって奇跡に近い」
「昔から？」
「そうだよ、生まれた時から今日までずっと」
Aが困ったように笑って目を細める。
そんなのオレが知るか。今まで出来たんなら、これからだって出来るはずだ。
縋るように握りしめた腕を引く。
距離だけは縮まるのに、なぜかAが遠い。
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せの(プロフ) - ありさん» ぜひぜひ！ありがとうございます！頑張ります。 (2019年7月15日 9時) (
レス) id: 350915b2b6 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - お返事ありがとうございます！二次元にあまり詳しくないものである程度予習をしてから読ませて頂きます！ついに最終章といったところですね！頑張って下さい！！ (2019年7月12日 15時) (レス) id: ab6122f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ありさん» ありがとうございます！二次元の方から来たのでご期待に添えるか解りませんがプロフの方にURL張りました。お暇なときにどうぞ (2019年7月10日 19時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - 今までに無いタイプのお話にリアルな描写がとても好きです!どんな結末を迎えるのか楽しみにしています(’-’*)因みにせのさんのTwitterやホームページはありませんか？(あまりに好きすぎて他のお話があれば読んでみたいのですが...) (2019年7月10日 14時) (レス) id: ab6122f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - あずささん» ありがとうございます！頑張りますね (2019年7月9日 8時) (レス) id: cda4c47062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年6月23日 0時
