ディノとカウントダウン ページ34
ディノ視点
コンサートの予定が決まり始めて、ヒョン達は(もちろん僕も)急激に慌ただしくなった。
オープニング映像を撮るための絵コンテをマネヒョンから渡されて向かった先は、Aヒョンのいる作業室だ。
ちなみに隣のウジヒョンにも渡したかったんだけど姿は見えない。
不在時用の書類入れに放り投げようと思ったけど、怒られそうなのでバッグへ大事にしまっておく。
大方、ホシヒョンを連れてジムにでも出かけたのだろう。
「Aヒョン」
小窓から見える部屋の中に人影を発見して、二回ノックした後にドアノブを回した。
作業机に座ってモニターを見ていたAヒョンが振り向く。
「ディノか、いらっしゃい」
「これ、VCRのやつ」
「ああ……今回はどういう感じなの？」
「実は僕もまだよく見てません」
立ち上がったヒョンがオレから受け取って、そのままソファに浅く腰掛ける。
右端を閉じられた書類をパラパラと捲りながらAヒョンが尋ねてきた。
「これ撮るの来週だっけ」
「そうですよ、次の木曜日だったと思います。えーっと……ほら、ここに書いてある」
「本当だ。時間はまだ決まってないんだよね」
「一応、丸一日開けとけって」
「了解」
もう一度だけヒョンがその書類に目を通して、そのままローテーブルに置いた。
多分この後Aヒョンはジュニヒョンと打ち合わせをするんだろうな。
演技に関しては、ジュニヒョンの目と哲学は僕たちの頼りになる。
「わざわざお使いありがとう、マネヒョンもメールで送ってくれればいいのに」
「それだとファイルを開かない人間が何人もいるからって」
「たしかに……」
「僕はどっちだってきちんと確認しますけど」
「だろうね」
そう言って笑いながら、Aヒョンが「何か飲んでく？」と僕に聞いてくれた。
ソファから立ち上がったのを制して「いただきます、僕が選びますね」と部屋の隅に鎮座したレトロな形の冷蔵庫を開ける。
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せの(プロフ) - ありさん» ぜひぜひ！ありがとうございます！頑張ります。 (2019年7月15日 9時) (
レス) id: 350915b2b6 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - お返事ありがとうございます！二次元にあまり詳しくないものである程度予習をしてから読ませて頂きます！ついに最終章といったところですね！頑張って下さい！！ (2019年7月12日 15時) (レス) id: ab6122f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ありさん» ありがとうございます！二次元の方から来たのでご期待に添えるか解りませんがプロフの方にURL張りました。お暇なときにどうぞ (2019年7月10日 19時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - 今までに無いタイプのお話にリアルな描写がとても好きです!どんな結末を迎えるのか楽しみにしています(’-’*)因みにせのさんのTwitterやホームページはありませんか？(あまりに好きすぎて他のお話があれば読んでみたいのですが...) (2019年7月10日 14時) (レス) id: ab6122f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - あずささん» ありがとうございます！頑張りますね (2019年7月9日 8時) (レス) id: cda4c47062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年6月23日 0時
