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「スンチョルには言っておかないとって思ってたんだ、ずっと」
「何を？」
「オレ、多分ここにはもう長く居られないと思う」
「はあ？」
「近い内に、いつかはまだはっきりと決まってないけど、オレはこのグループを抜ける事になる」
Aの放った言葉の羅列を噛み砕くのに、ひどく時間を掛けてしまったような気がする。
わかった所で理解しがたい事を言うAに「おい」と肩を掴んで振り返らせようとするけれど、その上に手を重ねられると、何故かそれ以上動く事ができなかった。
Aが「聞いて、スンチョル」と口を開く。
「今から言う話は夢だと思って聞いてほしい」
「A……？」
「もうずっと、色々な所で限界が来てる」
「何を根拠に。なあ、お前はオレより体力あるんだって、前に笑ってただろ？」
「そういう問題じゃないんだ」
「……事故の後遺症とか？だって、このサポーターもそういう事だって、」
「それとはまた少し違って……因果関係がなくもないけど……」
Aがはっきりと言い切る事はせず、ひどく曖昧に言葉を濁す。
「……おい、どこまでが冗談なんだ？そろそろいい加減にしないとオレだって怒るぞ」
「こんなこと本気じゃなきゃ言わないよ」
「なあ、」
「もうずっと偉い人に頼み込んでたんだ。あと１曲、あと１ステージ、あともう少しって」
「A、」
「問題を先延ばしにして……本当はとっくの昔に抜けるはずだったのに、抜けなきゃいけなかったのにね」
Aが明るく作ったような声で「つい楽しくて、ここから離れられなかったんだ」と笑う。
そんな素振りは一つも見せなかった。
オレが「これからもメンバーとずっと一緒にいたい」と言う度に、頷いていたのは嘘だったのだろうか。
ふつふつと沸きそうになる怒りを抑え、眉間に寄った皺を指で押す。
何か意味があるはずだ。
今までオレに言えなかった理由がきっとあるはずなんだ。
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せの(プロフ) - ありさん» ぜひぜひ！ありがとうございます！頑張ります。 (2019年7月15日 9時) (
レス) id: 350915b2b6 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - お返事ありがとうございます！二次元にあまり詳しくないものである程度予習をしてから読ませて頂きます！ついに最終章といったところですね！頑張って下さい！！ (2019年7月12日 15時) (レス) id: ab6122f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ありさん» ありがとうございます！二次元の方から来たのでご期待に添えるか解りませんがプロフの方にURL張りました。お暇なときにどうぞ (2019年7月10日 19時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - 今までに無いタイプのお話にリアルな描写がとても好きです!どんな結末を迎えるのか楽しみにしています(’-’*)因みにせのさんのTwitterやホームページはありませんか？(あまりに好きすぎて他のお話があれば読んでみたいのですが...) (2019年7月10日 14時) (レス) id: ab6122f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - あずささん» ありがとうございます！頑張りますね (2019年7月9日 8時) (レス) id: cda4c47062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年6月23日 0時
