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「お前はこれからどうすんの？」
「んー……目が冴えちゃってるし、とりあえずゆっくり朝ごはんでも食べようかな」
「今まで散々飲み食いしただろ」
「ジフナと違って一晩中酔っ払いに絡まれてたから全然食べてないんだよ」
「ああ、そうだったかも」
「隣に座ってたジフナに何度か助けを求めたんだけどな」
「全然気付かなかったけど？」
「嘘つき、ずっと大爆笑してたじゃん」
「覚えてないな」
早々と見捨てた事を詫びる気はない。
面白かったから問題ないだろ。
徹夜明けにしては表情も明るいってところを見ると、こいつだって楽しかったはずだ。
「ジフナはどうするの、ホテルに戻る？」
「いや、オレも眠くないんだよ。酒が入ったせいか知らねえけど」
「へえ……良かったら一緒に行きませんか、朝ごはんでも？」
「もう少し早く言えよ、待ちくたびれるところだった」
「ジフナはさっきさんざん食べてたくせに」
憎まれ口を叩けば、Aもオレがさっき言った言葉を嫌味に返して歩き出した。
知らない国の、知らない街を、ほんの少し眠い頭と、まだ酔ったままの身体で歩く。
歩くたびにオレとAの間に風が通り抜けて涼しく感じた。
今頃みんなはどうしているだろうか。
半分は寝てるだろうし、半分は酔っぱらったまま溺れるまで酒を入れているんだろう。
自由気ままに歩くのはきっとオレ達だけだ。
そう思いながら隣を歩くAを見ると「良い朝だね」と笑う。
少しだけ散策してAが店を決めた。
どうせオレは熱いコーヒーしか飲まないしどこだっていい。
Aに注文させるだけさせて、クレジットカードをカウンターに置く。
この国の紙幣は昨日ハニヒョンから持たされていたけど出さなかった。
だって、どれがどの金額になるかなんて既に覚えていない。
普段出歩かない皺寄せだ。
「オレがジフナに奢ろうと思ったのに……」
「お前財布持ってたの？またどっかに捨ててきたのかと思った」
「捨ててないよ、たまにお出かけを許すだけ」
「すぐ迷子になるけど？」
「だいたいディノが見つけてくれるから」
そう笑ったAが店員からサンドイッチと飲み物を受けとる。
Aがカウンターからスティックシュガーを一つ取ってトレーに乗せた。オレが使う分だ。
こういう細かい事に、幸せに似た何かを感じるのは酔っているからなんだろうな。きっと。
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せの(プロフ) - ありさん» ぜひぜひ！ありがとうございます！頑張ります。 (2019年7月15日 9時) (
レス) id: 350915b2b6 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - お返事ありがとうございます！二次元にあまり詳しくないものである程度予習をしてから読ませて頂きます！ついに最終章といったところですね！頑張って下さい！！ (2019年7月12日 15時) (レス) id: ab6122f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ありさん» ありがとうございます！二次元の方から来たのでご期待に添えるか解りませんがプロフの方にURL張りました。お暇なときにどうぞ (2019年7月10日 19時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - 今までに無いタイプのお話にリアルな描写がとても好きです!どんな結末を迎えるのか楽しみにしています(’-’*)因みにせのさんのTwitterやホームページはありませんか？(あまりに好きすぎて他のお話があれば読んでみたいのですが...) (2019年7月10日 14時) (レス) id: ab6122f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - あずささん» ありがとうございます！頑張りますね (2019年7月9日 8時) (レス) id: cda4c47062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年6月23日 0時
