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なかなか浮ついた話も出ないし、空気にすら出さないこのヒョン。
そういう性格だから、ひっそりと心に決めた人でもいるのかと思ってたのに、どうやらそうじゃなかったらしい。
へえ、意外。
じゃあなんで女の子からの襲来をあんなに軽々とかわしてしまうんだろう……？
そんな事を考えながらAヒョンの顔を見ていると、僕の視線に気付いて「あっ」と閃いたように頭を上げた。
＿「そうだ、スングァニも少しだけど報酬出るよ」
SG「わあ、本当ですか？」
VN「この後の飯も」
＿「録音終わったらご飯行くから、今の内に何食べたいか考えといて」
VN「OK〜」
＿「馬鹿だなぁ、オレはソラじゃなくてグァニに言ったんだよ」
Aヒョンは呆れたように笑うけど、その実ボノニへの愛しさみたいなものを隠しきれていない。
ヒョンは見ていると「ヒョンはボノニが可愛くて仕方ないんだろうなぁ」と思う時がある。
ボノニもボノニで、何かあればAヒョンが「なんとかしてくれる」と解っているからこそ、気が抜けた事をいう事が多い。
僕から見たAヒョンとボノニはそういう感じだけど、ボノニから見た僕とAヒョンはどうんな感じに見えているんだろう。
ボノニも僕と同じように、その関係を「羨ましい」と思うことはあるのかな？……無さそうだな。
SG「ヒョンとバノニ、前は何を食べたんですか？」
VN「肉」
＿「この人こればっかりなんだよ。二人だと最終的に肉焼いて食べるだけ」
VN「楽でいいじゃん、だめなの？」
＿「良いんだけど、たまにはもうちょっとこう……」
SG「おしゃれな？」
＿「そう、おしゃれな店とか」
VN「オレとAにはそんなの似合わないよ」
＿「失礼だな」
SG「じゃあ今日は僕が決めますね、とびきり可愛いところにしましょう。飲み物にハートのストローが差してあるようなカフェが良いんじゃないですか？」
VN「わぁ……」
＿「絶対そこにしよう」
嫌がるバノニを見てひとしきり笑ったAヒョンが「録音室開いてるか見てくるね」と立ち上がる。
そのヒョンを通せんぼして手の平を出せば、ヒョンが首を傾げた。
少し悩む素振りを見せてから手を重ねて握手をしてくるから「違いますよ」と口を開く。
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せの(プロフ) - 奈子さん» ありがとうございます！ (2019年6月23日 0時) (
レス) id: 73addbec04 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - いつきさん» ありがとうございます！ページの都合で一旦消したのですが、先程再投稿しました。お時間があるときにでも楽しんでいただけると嬉しいです。 (2019年6月23日 0時) (レス) id: 73addbec04 (このIDを非表示/違反報告)
奈子 - 評価一個じゃ足りないです、、！！！すごく大好きな作品です！！ (2019年6月22日 18時) (レス) id: a598e2ddc7 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - この小説の雰囲気がとても好きで、投稿されるのを楽しみに待っています。突然なのですが、今日出した続編は削除されてしまったのですか？スンチョルさんとの話はとても面白かったので少し残念です…これからも頑張って下さい！ (2019年6月22日 15時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - kinosuke20さん» 評価もコメントもありがとうございました。がんばります！ (2019年6月22日 10時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年6月6日 10時
