４ ページ31
.
SG「はあ、ヒョンの作った曲を他所のグループに回すなんて……」
＿「ごめんね、スングァニ……泣く？」
SG「泣きませんけど？」
VN「また泣くの？」
SG「泣かないって……Aヒョンの弱みを握って喜んでる僕がなんで泣くんだよ」
＿「スングァニはたまに怖い事言うよね」
あははと声に出して、冗談でも聞いてるようにヒョンが笑う。
僕はいたって本気なんだけどな。
SG「で、ヒョンの喉は今日絶不調なので代わりに僕がってことですよね」
＿「絶不調とまでは言ってないけど、ここまで来たら代わってくれると嬉しいな」
SG「いいですよ。僕がヒョンの歌を一番上手に表現出来るって証明してみせますから」
＿「ガイドだから表現豊かにされても困るんだけどね」
SG「ええ〜……そうなんですか？」
＿「うん、きっちり真面目に音を取るだけでいいよ。オレもガイドを録音する時は出来るだけ個性を消すようにしてるし」
VN「A、昔それでウジヒョンに怒られたよね」
バノニがそう言って思い出し笑いをする。
どういう事？とAヒョンを見ると、「ああ〜」とヒョンも思い出したように笑って、椅子の肘置きをバンバンと叩いた。
ウジヒョンの作った曲でも、手が回らない時はAヒョンがガイドボーカルを担当することがある。
そう言えばガイドで聞くヒョンの歌い方っていつもかなり淡泊だ。
ヒョンのガイドと、今まで歌ってきた曲を交互に思い返していくと、最終的に出来上がったものとはだいぶ雰囲気が変わっている。
＿「オレも最初は真面目に歌ってたんだよ、でもジフナが『恋愛の一つもした事ないくせになんて歌い方するんだ』って言うから」
VN「あれ本当に面白かった」
＿「ジフナもだけど、お前もひどいやつだよな」
SG「……ヒョン、恋愛した事無いんです？」
＿「内緒だよ、内緒」
VN「無いくせに」
SG「まあ僕とヒョンが出会ってから女の影は無いですけど」
VN「女の影」
＿「まあ、そんな影があったらこんなに忙しくしてないんじゃない？」
Aヒョンが少しだけ拗ねたようにそう言うと、バノニが余計おかしそうに笑う。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1512人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
せの(プロフ) - 奈子さん» ありがとうございます！ (2019年6月23日 0時) (
レス) id: 73addbec04 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - いつきさん» ありがとうございます！ページの都合で一旦消したのですが、先程再投稿しました。お時間があるときにでも楽しんでいただけると嬉しいです。 (2019年6月23日 0時) (レス) id: 73addbec04 (このIDを非表示/違反報告)
奈子 - 評価一個じゃ足りないです、、！！！すごく大好きな作品です！！ (2019年6月22日 18時) (レス) id: a598e2ddc7 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - この小説の雰囲気がとても好きで、投稿されるのを楽しみに待っています。突然なのですが、今日出した続編は削除されてしまったのですか？スンチョルさんとの話はとても面白かったので少し残念です…これからも頑張って下さい！ (2019年6月22日 15時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - kinosuke20さん» 評価もコメントもありがとうございました。がんばります！ (2019年6月22日 10時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：せの
| 作成日時：2019年6月6日 10時
