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MG「もしかしてこの前渡した紙……連絡取ってない？」
＿「あ〜」
MH「なに？渡したって」
MG「他のグループの、知ってる先輩がAヒョンと話したいって。ヒョン、通知気付かないからわざわざ紙にID書いたのに……」
＿「ごめんね、捨ててはないんだけど」
MG「って事は捨てるつもりだった？」
MH「……ミンギュ、それをどうするかはAヒョンの勝手だろ」
MG「だって、」
＿「ミンギュ、オレは今で満足してるんだよ。ミンギュもいて、ハオもいて、他のメンバーもいて、後は何も必要ないと思わない？」
Aヒョンが心の底から同意を求めるような顔をして、子供みたいに口を尖らせるミンギュを見上げた。
ヒョンが他人と距離を置いていることなんて誰だって知っている。
きっと、連絡先を交換したかったらしい「先輩」とやらも、知っていてミンギュに申し出たはずだ。
この業界に縁の有る人なら、そういう噂くらい誰だって聞いたことがあるんじゃないかと思う。
他のグループへの楽曲提供だって、自分から進んで開拓しているわけじゃない。
会社を通して依頼されるのをAヒョンがこなしているだけだ。
自分の関わった作品が世に出れば、アーティストへ一筆書いてプレゼントをしているらしいけれど。いつもたったそれだけ。
会いに行くことも、録音を聞きに行くこともない。
編曲すらも「ご自由にどうぞ」と丸投げしているらしい。
つまり、外仕事は全てあの作業室の中で完結しているんだ。
そもそもAヒョンの本職はアイドルなんだから、他のアイドルと馴れ合わない姿勢を否定的に捉える人は少ない。
オレだってヒョンがそう思うならそれで良いと思ってる。
だからこそ、ヒョンからそう返されてしまうことくらい、ミンギュも解っていただろうに。
なんでわざわざ。
不思議に思いながらミンギュの顔を見ると、その頬はほんの少しだけ笑みを隠しきれていないようにも見えた。
MG「ヒョンはオレたちばっかりじゃん」
＿「そうだね」
MG「ん〜……なんて言ったらいいか」
＿「うん？」
MG「依存？……ああ、そうだ！一つの事に依存しすぎちゃ人間ダメになっちゃうって言うでしょ？」
瞬間的に、ミンギュが言葉の選択を間違ってしまったんじゃないかと感じた。
ダメだ、ミンギュ。
この人はマイナスの単語を出せば、それをなに食わぬ顔で悪い方向に掘り進めてしまうタイプだ。
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せの(プロフ) - 奈子さん» ありがとうございます！ (2019年6月23日 0時) (
レス) id: 73addbec04 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - いつきさん» ありがとうございます！ページの都合で一旦消したのですが、先程再投稿しました。お時間があるときにでも楽しんでいただけると嬉しいです。 (2019年6月23日 0時) (レス) id: 73addbec04 (このIDを非表示/違反報告)
奈子 - 評価一個じゃ足りないです、、！！！すごく大好きな作品です！！ (2019年6月22日 18時) (レス) id: a598e2ddc7 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - この小説の雰囲気がとても好きで、投稿されるのを楽しみに待っています。突然なのですが、今日出した続編は削除されてしまったのですか？スンチョルさんとの話はとても面白かったので少し残念です…これからも頑張って下さい！ (2019年6月22日 15時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - kinosuke20さん» 評価もコメントもありがとうございました。がんばります！ (2019年6月22日 10時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年6月6日 10時
