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Aヒョンの不定期な不眠症がどこからやってくるのか、ミョンホヒョンは知らないみたいだ。
作業期間外でヒョンの睡眠時間が足りてない時は、大抵ジュニヒョンかミョンホヒョンが個人スケジュールで飛んでいる時だ。
どうやらこのヒョン、相当二人の事を心配しているらしい。
この時ばかりはあのAヒョンが片時もスマホを手放さないことに、誰か気付いているんだろうか。
そんな事を考えていると、Aヒョンが手に持っていた二つの袋を僕に渡してくる。
黄色のリボンでラッピングされていたものは、たまにジュニヒョンの枕元で目にするものだ。
「これ、一つはジュナのベッドに置いといて」
「Aヒョンも律儀ですね、今回もジュニヒョンにご褒美のお菓子ですか？」
「帰ってきたときに置いてあると嬉しいって言うんだもん、ついね」
「もう一つは？」
「ディノにだよ」
「本当？」
「嬉しいでしょ？」
「う〜ん、まあまあですかね」
「ディノは生意気だなぁ」
Aヒョンが口元の微笑みを手で押さえながら宿舎に上がり込む。
そのままリビングへ行き「ミンギュに片付けてもらったら？」と、少し小言を放ってキッチンへ向かった。
「ディノはもう寝るの？」
「うーん……Aヒョンに起こされたせいで眠気が去っていきました」
「嘘つき、さっきは起きてたって言ったくせに」
「そうだった」
鼻で笑うヒョンが冷蔵庫を開ける。
調味料や飲み物くらいしか入っていない、生活感がだいぶ欠如している冷蔵庫から牛乳を取り出した。
「それスングァニヒョンのじゃないの？」
「こちらの牛乳『今日行くから冷蔵庫に入れといて』と、今朝スングァンさんへお願いしていた牛乳になります」
「用意周到だねぇ」
「ココア作るけどディノも飲む？」
「断ると思いますか？」
「夜更かしなディノの為に腕によりをかけてあげよう」
「牛乳温めて粉溶かすだけじゃないですか」
「そうなんだけどね」
ヒョンが慣れた手つきで鍋を取り出し、牛乳を注いで火をかける。
「スングァニ起きてる？」
「ぐっすり」
「牛乳渡したとき、来たら起こしてって言われてたんだけどやめておこうかな」
「ヒョン、今ダイエット中だしね」
「スングァニだけ水なの可哀想だもんね、オレとディノはココアなのに」
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せの(プロフ) - 奈子さん» ありがとうございます！ (2019年6月23日 0時) (
レス) id: 73addbec04 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - いつきさん» ありがとうございます！ページの都合で一旦消したのですが、先程再投稿しました。お時間があるときにでも楽しんでいただけると嬉しいです。 (2019年6月23日 0時) (レス) id: 73addbec04 (このIDを非表示/違反報告)
奈子 - 評価一個じゃ足りないです、、！！！すごく大好きな作品です！！ (2019年6月22日 18時) (レス) id: a598e2ddc7 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - この小説の雰囲気がとても好きで、投稿されるのを楽しみに待っています。突然なのですが、今日出した続編は削除されてしまったのですか？スンチョルさんとの話はとても面白かったので少し残念です…これからも頑張って下さい！ (2019年6月22日 15時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - kinosuke20さん» 評価もコメントもありがとうございました。がんばります！ (2019年6月22日 10時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年6月6日 10時
