男装生活とその日常について３ (ページ17)

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ドギョムとお酒ページ17

ディノ視点

スンチョリヒョンとジョンハニヒョンが、こっちのリビングで酒盛りを始めたのは３時間前。

そこにソクミニヒョンが加わったのが２時間５８分前。

ミョンホヒョンの部屋からシュアヒョンがワインを片手に出てきたのは１時間ほど前だ。

そして今、ホシヒョンとバノニヒョンの部屋からAヒョンが出てきた。

多分あの“衣装部屋”とでも言った方が良い、ヒョン達の部屋の片付けでもしてたんだろうなぁ。

昨日覗いた時は洋服が散乱していたけど、Aヒョンが入ったなら粗方整っているはずだ。

バノニヒョンは今回も片付け眺め係をしていたのかな。

Aヒョンと、リビングに座る僕たちの目が合う。

そのまま「何も見ていません」とでも言うような顔をした。

悲しい事に、ここで逃がしてくれるようなヒョンは存在しない。

「Aヒョ～～ン！！！ヒョン！ヒョン！！！！！」

飲みすぎて既にぐだっと床に落ちてしまったソクミニヒョンがAヒョンの名前を呼ぶ。

それを見てハニヒョンはゲラゲラ笑いながらソファにうずくまっているし、スンチョリヒョンはまたガバリとコップに入った酒を飲み込んだ。

顔色が変わらないヒョンを尊敬して良いのか悪いのか、いくらなんでも酒に強すぎる。

僕はと言うと、明日が早いので早々に断った。

それなのに、マンネとしてきちんと年長者との酒の席に付き合っている僕はかなり出来た弟なんじゃないかな。

まあ、部屋に戻らせてもらえなかっただけなんだけど。

＿「何でこんなに酔って……酒は強要するものじゃないよ」

DK「酔ってないよ！」

＿「酔ってる人はみんなそう言うよね」

JH「勝手にオレ達の酒を飲み始めたのはコイツなんだけど？」

＿「本当に？」

DK「ほんと～！」

＿「陽気だなぁ」

だらりと床に座ったソクミニヒョンが、ゆらゆらと手を伸ばす。

近寄ってきたAヒョンが、ソクミニヒョンの持っていたグラスを奪おうとするけど、逆に手を取られてバランスを崩した。

あっと言う暇も無く、ケラケラと笑うソクミニヒョンの上にAヒョンが雪崩込み、ハニヒョンが愉快そうに手を叩く。

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