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慣れた手つきでAが自分の足にテーピングをくるくると巻いて行けば、それはそれで痛々しく見えてきた。
他人事だと痛みを想像して余計にそう思ってしまうのだ。
_「身体鍛えて足首の緩さが治るならトレーニングも頑張れる気がするんだけどなぁ」
WZ「頑張れば良いじゃん」
_「ジュナもオレと同じような運動量のはずだよね?なんであんなに筋肉あるの?ずるくない?」
WZ「そんな事言ったって体質なんだから仕方ねえだろ」
_「世の中不公平だよ」
グチグチとジフナと言い合うAの足をおもむろに掴む。
ふくらはぎ、足首、膝、膝の裏、太もも。
押したり握ったりするとわかるけど、筋肉の付き方がオレとはかなり違うことに気付いた。
単純に細いし、そもそも少ない。
肉も無ければ筋肉すら無いのか、こいつは。筋だ、筋。
ジフナだって身長はAより低いけど、こんなにガッチリした体系なのに……
次はジフナの足を確認するようにペチペチ叩くと、勢いよく手が叩き払われた。
顔を上げるとAとジフナが、揃って怪訝そうな顔をする。
_「スニョン、セクハラは良くないよ」
WZ「男が男の身体触っても普通に捕まるぞ、相手が嫌がればな」
HS「い、嫌だった?」
_「うん」
WZ「当たり前だろ、誰が喜ぶんだ」
HS「……ごめん」
WZ「ごめんで済んだら警察はいらん」
_「じゃあ逮捕で」
そう言い放って、あははとAが笑う。
違う違う!と焦りながら手を振って弁解をしようとすれば、何が面白かったのか今度はジフナが喉の奥で笑った。
HS「Aは筋肉が少ないなと思って!」
_「今度は侮辱罪かぁ」
HS「ごめんって!」
WZ「まあ実際スニョンの言う通りだろ」
HS「こんなんでよく踊れるよな」
_「そりゃあオレやハオみたいに身体が軽い人間と、ミンギュやジュニみたいに重量級の人間だと同じ動作でも使う筋肉が違うからね」
WZ「ミョンホはあれでも結構筋肉あるぞ」
_「じゃあウォヌ」
HS「ウォヌも最近トレーニング頑張ってるからなぁ……」
オレがそう言うと、急にAが嫌な顔をして少し離れた向かい側を憎々しげに睨む。
視線を辿るとその先にはウォヌとジュニがいた。
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せの(プロフ) - ちょんちょんささん» ありがとうございます! (2019年6月6日 10時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
ちょんちょんさ(プロフ) - このお話がとても大好きです!!続編も楽しみにしてます^ ^ (2019年6月4日 11時) (レス) id: bf015467db (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - うゆさん» ありがとうございます! (2019年6月3日 10時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - 更新ありがとうございます!毎話毎話、素敵すぎて心がぎゅーっとなります( ; ; )そのままずっといっしょに幸せに暮らしてくれーーーーー( ;∀;) (2019年6月1日 15時) (レス) id: 81aa380229 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます! (2019年5月31日 16時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せの | 作成日時:2019年5月20日 10時