男装生活とその日常について３ (ページ20)

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＿「ハニからいつも言われてるから、オレが同じこと言ってもつまんないって？」

DK「そうじゃないけど、そうなのかなぁ……」

＿「どっちにしろ怒れないよ、ソクミナは悪い事しないもん」

DK「ええ～……」

＿「どうやって怒れば良いんだよ、そもそもオレはそんなに怒らないんだって」

DK「じゃあウォヌヒョンは？」

＿「あれはなんて言ったらいいか……あれもウォヌの優しさなんだよ、ソクミナと一緒」

DK「じゃあヒョンもオレに怒る？」

＿「怒らないって」

自分を見下ろしながら笑うAヒョンを見て、ソクミニヒョンが何かを考える顔をした。

その数秒後、「えいっ」とAヒョンの胸に手を当てる。

思いもつかない行動だったらしいAヒョンが目を丸くして、反射的な速さでソクミニヒョンの腕を掴んで離した。

サポーターに覆われたその下がどうなっているかは知らないけど、それがAヒョンの地雷原だという事は僕も知っている。

つい「わっ」と放った口を抑えてしまった。

ずっと気恥ずかしさを隠すように伏せていたハニヒョンが、たった三秒ほどの完全に止まった空気を察知して、不思議そうに顔を上げる。

何があったか言えとでも言うように目線を寄越すハニヒョンへ、黙って首を振った。

DK「怒った？」

＿「怒って……いや、ちょっと殴りそうにはなった」

DK「やった！」

JS「喜ぶところなの？」

JH「なあ、何が……」

＿「うっ、ソクミナのせいで心臓が……」

DK「わ～！！ごめんAヒョン！！！」

胸を押さえて苦しそうな演技をするAヒョンを見て、スンチョリヒョンが「あいつがああするとシャレにならないんだよな」と、苦々しい顔でグラスを飲み干した。

このヒョン、どれだけ飲んでも変わらなくてもはや恐怖だな……

ううっと床に倒れ込んだAヒョンを、満足したような顔をして揺らすソクミニヒョン。

ジスヒョンは相変わらず微笑みながら静かにワインを飲んでるし、スンチョリヒョンは気苦労が多そうな顔で酒を継ぎ足した。

ハニヒョンだけが訳の分からない顔で、僕に「何なの？」と詰め寄ってくる。

そろそろ部屋に帰ってもいいだろうか。

……ダメなんだろうなぁ。

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