ドギョムとピアス ページ47
ジョシュア視点
ポンッと納得したようにAが小気味よく手を叩いて、ソクミナに口を切る。
「あっ、耳にまた穴が開いたのか!」
Aがソクミナを見て、「何かがおかしい」と不思議そうに首を傾げたのは三分前。
その三分の間、ソクミナはうずうずと気付いてほしそうに顔を動かしたり、「まだわからないの?」と笑ったり、それはそれは嬉しそうに三分間をエンジョイしていた。
きゃあきゃあと声を上げる二人を、微笑みながら隣で見つめる。
DK「ねえヒョン似合う?」
_「似合うも何もまだファーストピアスじゃん、ソクミナ一回閉じたのにまた開けたの?」
DK「うん!」
_「もう開けないと思ってた」
DK「オレもそう思ったんだけどね!」
_「じゃあなんで開けたんだよ」
そうやってAがからかい混じりに言うと、ソクミナが笑いながら自分の指で耳の輪郭を撫でる。
いつだったか、昔は開いていたのに。
面倒だったのか何なのか、ソクミナがピアスをしなくなって結構な時間が経った。
どんな心境の変化があったのかは解らないけれど、もう一度着ける為の準備をしてきたらしい。
JS「Aは開けないの?」
_「化膿したらどうするの、処理出来ないのに」
DK「ヒョンもお揃いにしようよ、シュアヒョンだってたくさん開いてるし!」
_「バカだな、オレの分までシュアが開けてくれたんだよ!」
JS「じゃあAに返すよ、ピアスホール」
_「いらないいらない」
Aが耳を隠して顔をしかめる。
きっと、ステージのライトに当たってきらめくような揺れるピアスが似合うはずだ。
勿体ないと思う。開けたらいいのに。
_「ピアス開けるの痛くなかった?」
DK「大丈夫だって、全然痛くないよ」
_「でも耳ちょっと赤いよ」
JS「結局は傷口だからね」
DK「シュアヒョンは軟骨開けるの痛くなかった?」
JS「まあ痛くないって言ったら嘘になるけど……」
_「今はもう痛くない?」
JS「痛かったらピアスなんて着けてられないでしょ」
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せの(プロフ) - 月さん» ありがとうございます! (2019年5月15日 16時) (レス) id: 3e57787c43 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - なんか、言葉の使い方が素敵過ぎます。 (2019年5月14日 23時) (レス) id: 609dad9df5 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - 神田ニエル。さん» ありがとうございます! (2019年5月13日 15時) (レス) id: 3e57787c43 (このIDを非表示/違反報告)
神田ニエル。 - シュアと夢主ちゃんの関係が素敵で禿げますw (2019年5月12日 0時) (レス) id: 4450166156 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - rinさん» ありがとうございます! (2019年5月11日 14時) (レス) id: fc9298decc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せの | 作成日時:2019年5月4日 20時