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「もともとカトクも履歴も溜まってるので、多分画面見ても気付かなかったんじゃないかな」




「勘違いしないでほしいんですけど、僕は仕事関係全部をパソコンで行っているので、大事なことは全部そっちに入ってくるんですよ」




「スマホはほぼ発信専用で……まあ発信もほとんどしないんですけど。僕は特殊な状況下じゃないと持ってられないんですよ。すぐ失くして怒られるから」




『じゅんぴのセルカ専用スマホだもんね』

「そうそう、そんな感じ」




「で、ミンギュがずっと僕の事を昼から探してくれてたらしいです」




「すごいんですよ、ミンギュって。野性の本能なのか分かんないけど、僕が落ち込んでるって気付いてくれたらしくて」




「僕たちって長い間一緒にいるからちょっとした変化も解るんですよ。僕ももちろんわかりますよ。今日は機嫌良いな〜とか、なんか悪い事があったな〜とか」




「でも僕ってあんまり解らないらしくて。もともと感情の起伏も激しくないですからね」




「あと、何かあれば先に言うタイプなので、余計に気付かれないのかもしれないです」




「ジョシュアやバーノンは僕の癖みたいなのを知ってるらしくて、それは教えてくれないんですけど」




「でも、ミンギュと……あと誰だったかな。とりあえず感覚で解るらしいんです」




「ミンギュはね〜、「勘だよ!」って満面の笑みで言ってた、さっき」




「でも今日の感じって、そんなに重大なアレじゃないじゃないですか。ちょっとなんですよ。ほんのちょっと「足取りが重いな〜」程度の、ね」




「ほんとに些細な、季節の変わり目だからとかそんな理由の」




「今日ばっかりはミンギュしか気付かなかったんじゃないかな」




「んで、ミンギュがご飯に連れてってくれました」




「運転もしてくれて、店も予約してくれてて。個室の、ちょっとおしゃれで高そうな店を。出来る男でしょ?」




「でもミンギュって……カラットもミンギュがご飯食べてるところ、見たことあると思うんですけど……」




『かわいいよね』

「そうなんですよ」




「それまではすさまじくスマートだったのに、食べ始めるともう、ふふふ」




「口いっぱいに頬張って幸せそうな顔するんですよ、あ〜個室で良かったってすごく思いました」




「もう笑っちゃって。ミンギュもなぜか笑っちゃって」


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せの(プロフ) - 月さん» ありがとうございます! (2019年5月15日 16時) (レス) id: 3e57787c43 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - なんか、言葉の使い方が素敵過ぎます。 (2019年5月14日 23時) (レス) id: 609dad9df5 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - 神田ニエル。さん» ありがとうございます! (2019年5月13日 15時) (レス) id: 3e57787c43 (このIDを非表示/違反報告)
神田ニエル。 - シュアと夢主ちゃんの関係が素敵で禿げますw (2019年5月12日 0時) (レス) id: 4450166156 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - rinさん» ありがとうございます! (2019年5月11日 14時) (レス) id: fc9298decc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:せの | 作成日時:2019年5月4日 20時

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