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キャップやサングラスを、使わないオレの机に並べていくAから目を逸らし、ホシヒョンのベッドの上を眺める。


オレが「ホシヒョンの」と言うと、Aは何も言わずに、それはそれは雑に服をホシヒョンのベッドに投げていった。


絶妙なバランスで積みあがった色とりどりの布たち。

色の鮮やかさなら、オレのクローゼットに掛けられた服も負けてないぞと、口角を上げる。





引き続き歌いながらAの背中を見守っていると、ガチャリと部屋のドアが開いた。

スングァニが顔だけ出して、キョロっと部屋を見渡す。





「Aヒョン、下にクリーニング屋さん来てますよ」

「もう来たのか。スングァニ、ありがとね」





Aが『ほら、お前も』とオレの冬用コートを手渡す。


「手伝う?」と声を掛けたスングァニへ「大丈夫だよ」と返し、皺くちゃになったシャツを紙袋の中に突っ込んで部屋を出た。









ちょうどエレベーターの方から、ジュニヒョンとハオヒョンが歩いてきた。



Aの後ろをついて行くオレを見て、ジュニヒョンが「ボノニ、Aのヒヨコみたいだね」とよく分からないことを言って笑う。


ハオヒョンもつられて笑い、Aが「今日の夕食はチキンかな」と不穏な事を口走って通り過ぎる。





そのまま下に降りて、オートロックの外にいたおじさんに服を渡す。

二人ともあまりにもプライベートすぎる格好だったので、おじさんには申し訳ないけれど車まで三往復してもらった。



受け取った伝票にAがさらさらっとサインをして「お願いします」と頭を下げる。


一緒になって頭を下げると、視界は黄色でいっぱいになる。


ああ、なるほど、そういう事か。
今日の服の色を今の今まですっかり忘れてた。


ジュニヒョンの「ひよこみたい」と言う言葉が、頭の中を足早に通り抜けていく。



うんうんと頷くと、Aが不思議そうな顔をした。


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せの(プロフ) - 月さん» ありがとうございます! (2019年5月15日 16時) (レス) id: 3e57787c43 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - なんか、言葉の使い方が素敵過ぎます。 (2019年5月14日 23時) (レス) id: 609dad9df5 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - 神田ニエル。さん» ありがとうございます! (2019年5月13日 15時) (レス) id: 3e57787c43 (このIDを非表示/違反報告)
神田ニエル。 - シュアと夢主ちゃんの関係が素敵で禿げますw (2019年5月12日 0時) (レス) id: 4450166156 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - rinさん» ありがとうございます! (2019年5月11日 14時) (レス) id: fc9298decc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:せの | 作成日時:2019年5月4日 20時

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