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その後も、朗らか……とは言い辛いけど、ジョンハニヒョンとシュアヒョンも終わり、Aの順番が回ってきた。
シュアヒョンからマイクが回ってきた隣のAが、こほんと一つ咳払いをした。
顔は強張っている。
書くのも苦手なら、聞くのも苦手なのか。
いつもどこか飄々としているAがこういう顔をするのは珍しいな、と見つめていると目があって、苦笑いを返された。
「緊張してる?」
「思ってたよりプレッシャーがすごい。ジュ二も明日になったらわかるよ」
「そうかなぁ」
会場内に「ヒョン達、お話する時はマイクを通してくださいね」とミンギュの声が響く。
モニターに映っていたのは自分たち二人で、笑いながら手を振ると歓声が上がる。
_「ジュ二と話し合っていたんですけど、もうここで終わりにしませんか?」
そう言うと客席からブーイングが聞こえる。
勝手に巻き込んできたAに指でバツ印を作ると、「ごめんね」と手を合わせて謝ってきた。
SG「Aヒョン、悪い事と良い事どっちから聞きたいですか?」
_「すべてお任せします」
SG「ずらっと見たんですけど、圧倒的に『95と96どっちなんだよ』と言う意見が多いですね」
HS「だろうな〜!」
MG「でしょうね!」
SG「『12月33日ですか、1月2日ですか』『あなたは95なのか96なのか、どっちなんですか』『早く96年組に帰ってね』これは誰かわかりますね」
MG「ええ」
SG「『オレ達の年代に戻って来られなくなっても知らんぞ』『きっとローリングペーパーで嫌と言うほど突っ込まれているであろうヒョン、12月33日が通るなら時空を超えて97年生まれもあり得るのでは?』あり得ますか?」
_「今日一番感動しました」
Aの満更でもない顔を見て、ソクミナが立ち上がって手を叩きながら笑う。
きっと彼が書いたのだろう。
ミンハオもAに向かって手招きしているのでそっちかもしれないけど。
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せの(プロフ) - 月さん» ありがとうございます! (2019年5月15日 16時) (レス) id: 3e57787c43 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - なんか、言葉の使い方が素敵過ぎます。 (2019年5月14日 23時) (レス) id: 609dad9df5 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - 神田ニエル。さん» ありがとうございます! (2019年5月13日 15時) (レス) id: 3e57787c43 (このIDを非表示/違反報告)
神田ニエル。 - シュアと夢主ちゃんの関係が素敵で禿げますw (2019年5月12日 0時) (レス) id: 4450166156 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - rinさん» ありがとうございます! (2019年5月11日 14時) (レス) id: fc9298decc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せの | 作成日時:2019年5月4日 20時