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Aヒョンとミョンホと三人でメニューには何があったとか、アレがおいしい、それが食べたいなんて話していると、尻尾を振ったミンギュが小走りでやってくる。
さっきまでスングァナやハニヒョンと床に転がってたのに。
ミンギュも大概お化けみたいな体力だよなぁ……
オレが持っていたペットボトルを奪って三分の一ほど残っていたドリンクを飲み干す。
「あちー」と言って捲った腕は、Aヒョンの406倍くらい太い。あらら……
「ねえ、ヒョンのお父さんとお母さんってどんな人だった？」
今までほわほわと、どちらかと言えば綿菓子のようだった雰囲気が、ミンギュの一言で瞬く間にピシリと凍り付く。
ウォヌヒョンの歌声が頭の中で響いた気がした。
うわあ、ミンギュって本当にどうしようもなく心が強い。
なんとなく、なんとなくだけどその話はオレたちの間でもタブーのような扱いだ。
両親のこと、姉のこと、身体にあるだろう傷のこと、全てを引っくるめた事故のこと。
Aヒョンがあまりにも明るいので逆に聞くのを憚ってしまう。
たまに、本当にこの人に壮絶な過去があったのかと疑いたくなる時がある。
ヒョンはなかなか陰を見せない。
他のヒョン達は、どこまでこの人のことを知っているんだろう。
事故の話を自分からすることもなければ、家族の話をすることもない。
だからこそAヒョンに自分の家族の話をすることもたまに躊躇してしまうことがある。
まあ結局、ヒョンの聞き上手に流されて話してしまうんだけど……
ヒョンはオレ達の親とも仲がよく、個別に連絡を取り合っている様子もよく聞く。
オレの母さんもつい先日Aヒョンに電話したと言っていた。
親世代はヒョンの境遇を考えると心配せずにはいられないんだろうな、と言っていたのは誰だっただろう。
そんなことを考えていると、少しの沈黙の後、ミョンホがAヒョンの名前を呼ぶ。
Aヒョンがミョンホに過保護なところが有るのは誰だって知っている。
けれど、それと同じくらいミョンホもAヒョンに対して過保護なのだ。眉間に寄った皺は深い。
誰よりも心に抱いた感情を素直に表現出来るミョンホは、気心を知る仲だからこそミンギュに対する不快感を隠そうとはしなかった。
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せの(プロフ) - あゆさん» ありがとうございます！ (2019年5月29日 9時) (
レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - 初めまして。男装モノ大好きです。シリアスも好きです。(要らない情報) (2019年5月28日 17時) (レス) id: 0c6540a428 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - 冴木薫さん» ありがとうございます！多分直りました (2019年5月15日 16時) (レス) id: 3e57787c43 (このIDを非表示/違反報告)
冴木薫(プロフ) - 初めまして！とても楽しく読ませていただいてます！ 読んでて少し気になったのですが、たぶん名前変換のところがたびたび_になってます… もしかしたらあたしだけかもしれないですが、もしお時間があれば確認していただけませんか？ これからも執筆活動応援しています！ (2019年5月15日 14時) (レス) id: 3ed73169f6 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - 殺し愛さん» ありがとうございます！ (2019年5月3日 20時) (レス) id: 73addbec04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年4月24日 23時
