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レッドカーペットとオープニングが終わり、前半組に配置されていたオレ達はすぐにステージが始まった。
それが終わると軽く身だしなみを整え、用意された横長のテーブルを前後二組に分かれて座る。
また最後尾を歩いていたので、開いた端っこの席に座ることができた。
隣はAで、そのまた隣はジュン。
ホシやドギョムが隣じゃなくてよかったと心底思う。これはこれで、気を抜いたら寝そうではあるけど。
あくびを手で隠すと、隣に座るAが苦笑いをした。
＿「ジフニ、寝ないでね」
WZ「お前もな」
JN「二人とも、今日も朝に帰って来てたでしょ」
WZ「おー」
JN「夜にね、ジョンハニヒョン怒ってたよ。二人ともまだ作業室に籠ってるのかって」
＿「あー」
WZ「帰ってきたんだからまだマシな方だよな」
＿「偉いよ、オレ達」
JN「そうなのかなぁ……」
ジュニが不思議そうな顔をしながらペットボトルの水を開けて飲む。
ここからはエンディングステージまで何もすることがない。
前のテーブルにノリの良い男たちが集まってしまったせいで、顔見知りのアイドル達がステージに登るたび騒ぎ方が大袈裟でひどい。今日はいつもより極端だ。
また動画を取られてSNSに乗せられるんだろう。
騒ぐ前列、騒がない後列。ノリが悪いと怒られないようにちゃんと聞いているふりをして、拍手くらいはしておこう。
ふと喉が渇いてジュンに水を貰おうと横を見れば、またAが真剣な顔をしてステージを見つめていた。
先ほど司会の女優を見つめていた、あの目だ。
だがしかし、その目線の先を追ってもあの女優はいない。
会場内を大音量で流れる音楽はやけにポップな音で、踊るアイドルは白くて柔らかそうな衣装を身に纏うガールズグループだ。
眉間に皺が寄る。
JN「ウジ？どうしたの？」
WZ「ああ、悪い。水取って」
JN「は〜い」
自分の前を行き交うペットボトルに目もくれず、Aの目線はステージに張り付いている。
珍しい。こいつが作った曲だっただろうか。
そう頭を傾げるけれど、オレの耳に聞き覚えがないんだから違うはず。
次にデビューしたばかりのボーイズグループに変わると、Aはステージから目を離し、前に座る煩いメンバーの挙動ばかり楽しそうに眺めている。
それなのに、次いで登場したガールズグループでまた顔を起こした。
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せの(プロフ) - あゆさん» ありがとうございます！ (2019年5月29日 9時) (
レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - 初めまして。男装モノ大好きです。シリアスも好きです。(要らない情報) (2019年5月28日 17時) (レス) id: 0c6540a428 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - 冴木薫さん» ありがとうございます！多分直りました (2019年5月15日 16時) (レス) id: 3e57787c43 (このIDを非表示/違反報告)
冴木薫(プロフ) - 初めまして！とても楽しく読ませていただいてます！ 読んでて少し気になったのですが、たぶん名前変換のところがたびたび_になってます… もしかしたらあたしだけかもしれないですが、もしお時間があれば確認していただけませんか？ これからも執筆活動応援しています！ (2019年5月15日 14時) (レス) id: 3ed73169f6 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - 殺し愛さん» ありがとうございます！ (2019年5月3日 20時) (レス) id: 73addbec04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年4月24日 23時
