検索窓
今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:231,324 hit

133 ページ33

KAY side















“大衆の心をつかめ”

ミッションの内容はそれだった。




それなのに

思っていたよりも少ない観客に

メンバーみんなが

戸惑っているのがわかる。




1000人くらいは収容できる会場に

100人にも満たないぐらいの

観客しかいなかったのだ。





当日告知をしたにも関わらず

これだけのファンが

駆けつけてくれたことには

感謝しなきゃ…。





そう思うけど

それでも、どうしても

不安感はぬぐえなかった。


















緊張でドキドキする中

音楽がスタートし

僕たちのステージが始まった。



















「Slip into the diamond life oh…」



“ダイヤモンドのような人生に滑り込む”











SEVENTEENがダイヤモンドのように

原石から磨かれて

輝けるように。












そんな強い思いを

歌やダンスに込める。





観客の反応が気になって

終始緊張しっぱなしだったけど



なんとかステージが終わった。





ミスこそなかったけど

表情は最悪だったと思う。



緊張しすぎて

表情はいつにも増して硬かったし


観客にも手ごたえはあまり感じられなかった。












もっとうまくやれたはずなのに。



後悔の念が押し寄せて

頭がおかしくなりそうだった。




















ステージをあとにしてからは

みんな暗い顔をして

ずっと黙っていて



いつもの元気な姿は

どこにもなかった。















あれだけ練習してきたのに。


もう、デビューできる実力があるって

信じていたけど



まだまだ、実力不足だったのかもしれない。
























テスト後

MBCドリームセンターにて

審査員からの評価が下された。





審「すごく残念だよ
  なんであんなに緊張したのか…
  ただのアイドルグループみたいだった」



審「4年間たくさん経験を積んできたはずなのに
  いつでも起こり得る予想外の状況に
  対処できなかった」



審「お前たちにしかできないことが何か
  もう一度よく考えてみてくれ」













審査員たちの冷静な評価に

すこし心がチクりと痛んだ。



いつもそばで応援してくれて

誰よりも期待してくれている

先生たちだからこそ



僕たちと同じように

悔しい気持ちなんだと思う。











もっとたくさん努力して

証明しなければ。






SEVENTEENにしか

できないことを。












134→←132



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (153 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
635人がお気に入り
設定タグ:SEVENTEEN , 男主 , セブチ   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

だんご(プロフ) - fjさん» ご指摘ありがとうございます。訂正します! (2019年7月15日 23時) (レス) id: 22b276d96f (このIDを非表示/違反報告)
fj - 結婚はキョルホン(キョロン)ですよ (2019年7月15日 23時) (レス) id: d6bf8c490d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:だんご | 作成日時:2019年6月21日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。