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DK side
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もう1回練習をしようと
音源を流す。
ヘッドホンからは
壮大でかっこいい音楽が流れてくる。
･
…でも、その痺れるような音楽は
左耳でしか
正確に感じることはできなかった。
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･
以前からずっと
右耳が聞こえづらかった。
音楽に携わる者として
耳が聞こえないなんて
そんな致命傷はほかにあるだろうか。
･
心なしか
最近は聞こえが特に悪い気がする。
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･
…はあ、何もかも
上手くいかない。
もう、デビューを目前に控えてるって言うのに。
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椅子の上に
体育座りをして
深いため息をつく。
膝をかかえて組んだ右手には
SEVENTEENの証である指輪が
キラリと光っている。
･
･
DK「うぅっ…ぐすっ…」
･
･
上手くやれない自分が嫌で嫌で
涙があふれだす。
どうしたって
こうもうまくやれないのだろう。
僕の約3年間の練習生期間は
なんだったの…？
･
･
そんな時。
＿＿＿＿＿＿ガチャッ
突然開いた扉から
顔をのぞかせたのは
「…ソクミナ…？」
僕のチング1号
ケイだった。
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最初は頑張って
笑って見せてたけど
ケイが抱きしめてくれて
優しく背中をさすってくれて
それがすごくあたたかくて
止める暇もなく涙が零れ落ちた。
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僕が泣いている間
ずっと、ただ黙って
抱きしめて背中をさすってくれる。
なにも聞かないでいてくれる
ケイのやさしさが
痛いほど身に染みた。
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ケイといるだけで
暗闇のどん底にいるような
どうしようもない孤独感と不安感が
ぬぐえたような気がした。
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いつだって
ケイはこうして
僕に寄り添ってくれる。
ケイは気づいてないかもしれないけど
僕は十分、ケイに助けられてる。
･
“ソクミンの歌声が大好きだよ”
･
メインボーカルに任命されたとき
自分のことのように喜んでくれて
嬉しそうに目を輝かせながら
そう言ってくれたんだ。
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だんご(プロフ) - fjさん» ご指摘ありがとうございます。訂正します！ (2019年7月15日 23時) (
レス) id: 22b276d96f (このIDを非表示/違反報告)
fj - 結婚はキョルホン(キョロン)ですよ (2019年7月15日 23時) (レス) id: d6bf8c490d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だんご | 作成日時：2019年6月21日 19時
