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KAY side
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そうしているうちに
月日は流れて
気づけば
デビューすると言われていた
2014年が終わりを迎えた。
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…また、宣言通りに
デビューができなかった。
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もうここまでデビューの準備は整っているのに。
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やっぱり僕がこのままじゃ
ダメなのかも。
他のメンバーよりファンが少なくて
アンチが多い僕にはもっと実力が必要だ。
自信の喪失は
僕から余裕を奪う。
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SC「ヤー、ケイ
また練習室にいくのか?」
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みんなが寝る準備をはじめたころ
どうにかこの不安を抑えたくて
また練習室にいこうとすると
スンチョリヒョンにばったり会った。
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「はい…ちょっとだけ」
SC「お前最近寝てるか?」
「…寝てますよ」
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寝てる暇なんてない。
もっとみんなのレベルに近づけるように
インパクトを残せるような能力を身に着けるために
練習して自信をつけないと。
1日に2時間寝られれば
それでじゅうぶんでしょ?
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SC「うそつき…。
なんだよそのクマは」
「…ほっといてください…」
SC「…ケイ…!」
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僕の名前を呼ぶ
ヒョンの声を無視して
宿舎を飛び出した。
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心配してくれてるのは
わかるけど
練習をしていないと
不安で押しつぶされそうで
怖くて寝られないんだ。
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練習をすれば
自信がつく。
そう信じて
狂ったように歌って踊り続けた。
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「はあ…はあ…」
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疲労がたまった体を
すこし休ませようと寝転ぶ。
練習室には僕の荒い呼吸だけが響く。
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年が明けたばかりのソウルは
凍えるような寒さで
練習室の床も
ひんやりと冷たい。
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『デビューか…。』
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無我夢中で追い求めてきた目標が
いざこうして目前にせまると
こんなにも
怖くなるものか。
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期待が膨らむのと比例して
不安も膨らむ。
きっと不安を抱えてるのは
僕だけではないはず。
それでもみんな前を向いている。
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僕にも、前を向ける自信と実力があれば…。
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だんご(プロフ) - fjさん» ご指摘ありがとうございます。訂正します! (2019年7月15日 23時) (レス) id: 22b276d96f (このIDを非表示/違反報告)
fj - 結婚はキョルホン(キョロン)ですよ (2019年7月15日 23時) (レス) id: d6bf8c490d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だんご | 作成日時:2019年6月21日 19時