Episode4 ページ4
｢本当か？カン！
やってくれる？？｣
｢えっ、いや、私は。｣
クラス全員の視線が私に集まる。
｢カンさんでいいじゃん。真面目そうだし。｣
｢いっつも本読んでるしねー。｣
｢てか、うちのクラスだったんだぁ。｣
｢いや、アンタそれは酷いっしょ。｣
コソコソと話す声が嫌でも耳に入る。
全員の、お前がやれよって空気に耐えられず
気付けば｢やります…。｣と呟いていた。
｢カン？嫌なら無理しなくても良いんだぞ？｣
ベッキョン先生がそれを察して問いかけてくれる。
｢…大丈夫です。｣
でも今さら辞められない。
ここでやめて雰囲気が悪くなったらそれはそれで面倒だと考え、諦めた。
先生は一度考える仕草をすると、うんと頷き
｢そうか、じゃあ学級委員はカンで決まり。みんな拍手！この後の進行よろしくな。｣
と言った。
｢はい…。｣
パチパチとまばらな拍手を受けながら教卓に立つ。
｢えっと、次。体育委員、やりたい人いますか。｣
その後、他の委員はさっきの消極的な空気が嘘の様に次々と決まっていった。
私が慣れない状況にあたふたしているのを、元凶であるキム・ジョンインは面白そうに眺め、ベッキョン先生は心配そうに見つめていた。
｢じゃあ終了な！みんなさよなら〜。
また明日な〜。｣
｢せんせーさようならー。｣
全ての委員が決まり、続々と帰っていくクラスメイト。
(終わった…疲れた。)
私もやっと帰れる、と自分の席に戻り帰りの支度を始める。
支度を終え、教室を出ようとした時だった。
｢カン、ちょと良いか？｣
後ろからベッキョン先生に呼び止められた。
｢何か用ですか？｣
｢いや、用というか。
ちょっと話したい事があってだな、時間大丈夫かな？｣
申し訳無さそうに私を見つめる先生。
｢…手短にお願いします。｣
ああ、めんどくさい。
今日はとことんついていない。
私は背負っていたリュックを気だるげにおろし、
｢まあ、座って。｣
という先生の言葉に従い、近くの席に腰を下ろした。
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兎威(プロフ) - Reginaさん» ここで出た曲は、後々物語の鍵になる予定なので楽しみにして頂けると幸いです。ありがとうございます、期待に沿えるよう頑張ります！ (2020年6月1日 14時) (
レス) id: 68e231c4dc (このIDを非表示/違反報告)
Regina(プロフ) - 兎威さん» わぁああ！ひぐらし1番好きなアニメなので出てきた時テンション上がりました！！すごくいい歌ですよね！o(^-^)o更新頑張ってください〜！応援してますっ！ (2020年6月1日 11時) (レス) id: 8d9d451b49 (このIDを非表示/違反報告)
兎威(プロフ) - Reginaさん» コメントありがとうございます！恐悦至極です。その通り、ひぐらしのyouです！ (2020年6月1日 6時) (レス) id: 68e231c4dc (このIDを非表示/違反報告)
Regina(プロフ) - 初めまして！楽しく読まさせて頂いてます！もしかしてなんですけど、youってひぐらしの曲ですか…！？ (2020年6月1日 1時) (レス) id: 8d9d451b49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：兎威 | 作成日時：2020年1月25日 13時
