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三笘Side
『薫！』
「おぉ」
『今日のリレーさ、負けた方ラーメン奢りね』
「それ自分が勝てる見込みあって言ってんの？」
幼なじみ
聞こえはいいようだが俺にとってはそうじゃない
この関係のせいで
幼少期の恋心を引きずって13年
今日のこの約束もAにとっては当たり前で
俺にとっては特別で
近いようで遠い
「てかラーメンかけるくらいなら別のにしよ」
『えーいいよ、何にする』
「勝った方のお願い、なんでも聞く」
『まじかぁおけ、絶対負けん』
Aー！行くよ
友達に声をかけられて
『じゃ、またね！』
そう言って去っていく彼女は
いつもみんなの中心にいて
勉強もできて
顔も整っていて
スタイルもよくて
人望が厚い
そんな彼女の唯一の欠点は
ﾄﾞｻ
『いった！なんでここに段差あんのよ！』
とてつもなく悪い
この運動神経である
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作者名：さむぎょぷさる | 作成日時：2023年3月13日 21時
