この音にのせて Ⅱ (ページ9)

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先輩の手がポンポンとわたしの頭を撫でる

「ずっと怖くて、」

「うん」

「連絡もとれないし、」

「ごめん、」

「もう会えないかと思って、っ」

久しぶりに触れた先輩の体は

少しだけ痩せていたけど、温かくて

安心した

「連絡きてんのは気付いてたんだけどさ、笑

見たら会いたくなるから」

「っ、…///」

「ごめんな、笑」

「わたしもごめんなさい、」

「なんで？」

「急に来ちゃったから、っ」

「別にいいよ笑嬉しいし」

先輩の背中に腕を回して

強く抱きしめたら

先輩も同じように抱きしめ返してくれた

「ごめん、僕いるの忘れないで」

「あ、ごめんなさい、」

「少しくらいいいだろ、久しぶりなんだから」

ジス先輩ははぁっとため息をついて

「しょうがないな

ちょっとコンビニ行ってくる

2人で話しな」

「え、先輩、」

「ありがと」

ハニ先輩の部屋を出ていった

「立ったまんまだとあれだし、座りな」

「ありがとうございます、」