Fallin' Flower【 2 】 (ページ13)

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私は彼に、

スンチョルオッパに惹かれている。

きっと、想像以上に、誰よりも彼に惹かれている。

青空を見ても、日向ぼっこをしている猫を見ても

今日も真っ直ぐに立つ家の前にある大きな木も。

私なんかに育てられて、必死に生きている観葉植物も

全て彼と共有したかった。

そんな勇気は微塵もないけど、それらを見たときに

すぐに彼が脳裏に浮かんでしょうがない。

「調子はどう？」

少し調子が良くなってくると

マネージャーの彼は本当に嬉しそうに毎回こうやって訪ねてくる。

一体、私ごときの感情でこんなに左右されて

何が楽しくてこんな仕事をしてるんだろう。

ーもっと優しくて可愛くて頭を悩ませずに済む人、たくさんいるのに。

別に彼の事を信用してないとかじゃない。

ただどうしてここまで私に尽くしてくるのかがわからない。

こんな荒んでいる私なんか…。

「AはAが思ってる以上に

今、いい顔してるよ」

バックミラー越しにニヤリと笑う彼。

釣られて私も少し笑ってしまう。

ー本来の形ってこうなのかな。

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