学園の天使 2 (ページ10)

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目が覚めてからもぼーっとしてしまう

昨日から寝てないのもあって、体調が悪い

じっとしていても、どんどん目まいがひどくなり、吐き気までしてきた

「失恋ってこんなつらいんだ…はは」

起きてから、教室を出ようとする

意識が朦朧としてくる

これはやばいぞ…

1回家に帰ったほうがいいかな？

ーーガクンッ

立っていられなくなり、倒れそうになった

やばっ…

床に膝をつきそうになった時

ーーぐいっ

誰かに腕を引っ張られた

ーーポスっ

暖かい腕にだきとめられら

「…………え…………誰？」

顔を上げ、相手を見た

っ………！？ウソ！？なんでカレがいるの？

「すみません…もう大丈夫なんで。離してください」

とっさに相手の腕を押し返して、離れようとする

だけど、逆に強く抱きしめられた

「……離して」

にらみつけてみる

けど、彼は無言のまま

「ひゃっ！？」

私をお姫様抱っこした

「ちょっと！降ろして！ジョンハンくん！」

ピタッ

歩くのをやめ、立ち止まった

「黙れ、じっとしてろ」

低い声で言われて、体が固まった

「おろして！！！！」

私は無理やりジョンハンの腕の中から離れた

「お前、どうした？なんでくん付けなんだよ」

「どうもしてません」

キッパリと言い返す

「ウソつくな。なに抱えてんだ」

「…何でもないです」

努めて冷静に。そうしないと、すぐに息があがってしまいそう

ーーむにゅ

「んが！？」

両手で頬を包まれた

「A…俺に言えって！」

「………ジョンハンくんには関係ないでしょ！？」

もう限界だよ…

「…というか、こうやって話しかけるのも、やめてください」

リミットが迫る

「は…？なんで……」

「いちいち嫌いな人と話したくないんです」

冷たく、淡々と告げた

「…は？」

目を見開くジョンハン

「だって…わざわざ、嫌いな人に放課後呼び出されたり…とか、最悪でしょ？」

冷めた目で見続ける

「今まで…ずっとそう思ってたのか？」

ジョンハンの声が低くなった