学園の天使 2 (ページ12)

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初めての恋

だから、なにもかもが怖くなる

気持ちを伝えて嫌われたら？

もう普通に話せなくなるんでしょ？

拒絶されることを想像すると、何もできなくなった

それなら…離れた方がいいと思った

…だからジョンハンにひどいことばかり言った

自分から嫌われるように

でも、きついんだね…

好きな人にひどいことを言うのも、嫌われるのも

頭ではわかってるのに、心が追いつかない

俺様？

確かに、出会ってからずっと自分中心で、強引だった

でも、強引なことをしても、その中には優しさがあった

お疲れ様ってくれたジュース

意地悪なことも振り返ったらいろいろあるけど、それ以上に優しい人だった

ナンパや女子に絡まれた時も、助けてくれた

泣いてる時は黙って頭をなでてくれて、勇気づけてくれた

あの温かい腕の中では、普通の女子高生になれた

なのに…自分から断ち切ったんだ

もう…嫌だった。限界だったんだ

なんであの人の隣には私じゃない人がいるの？

わたしでもいいでしょ？

そんな醜い感情が胸の中を占めていた

自分がこんな酷いって思うと、イヤでイヤで…胸が痛い

ーーシャラン

首に付けているものを見る

「ネックレス…返さなきゃ…」

パーティーの翌日、ジョンハンからもらったネックレス

あれ以来ずっと身につけてたから、今じゃ体の一部みたいになってる

これを返したら全て終わりだ

無意識にネックレスをギュッと握りしめた。

でも本当は、手放したくなかったんだ。

そこで私の記憶は途切れた