学園の天使 2 (ページ1)

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話を聞いてくれたユリが帰り、私は部屋にこもる

ベッドの上で座りながらいろいろ考える

ーブーブー

誰かな？

そう思いながらのぞくと

着信:ジョンハンの文字

ジョンハン！？ウソ！？

なんでかけてきてるの？何言われるのかな？電話はずっと鳴りっぱなし

どうしよ…出た方がいいの？出たいような、出なくないような…

もうっ！出ちゃえ！

「…もしもし…？」

「…」

黙っているのか、何も聞こえない

「ジョンハン…？」

呼吸を10回繰り返した後、やっと聞こえた声

「ごめん」

ごめんって…今日のこと？

なんて返そうかと思っていたら…

ーピーポーピーポー…

電話の向こう側の救急車の音と、自分の部屋で聞こえる救急車の音が重なり合って聞こえた

え…なんで？まさかと思いながらも、カーテンを開ける

「うそっ」

窓から見えた人影

私の予想が当たっているかわかんない。でも、気づいた時には部屋を飛び出して、外に出ていた

あれ？さっきはいたと思ったのに

暗い中、部屋から見えた人影を探したけど、結局、見つからずに肩を落として家の中に入ろうとした

ーぐいっ

「ひゃあ…」

後ろから腕を引っ張られ、大きくて温かい腕の中に閉じ込められた

驚いたけど、この腕を、私は知っている

ジョンハンが肩口に顔を埋めてつぶやいた

「Aごめん…怖い思いさせて」

腕の力が強まり、ギュッと抱きしめられる

ジョンハンの甘い香りが、ふわりと私を包んだ

「バカジョンハン…すっごく怖かったんだから」

ジョンハンの服を握りながら言う