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それから5分くらい経っても痛みは引いてくれなかった
｢っ…いた、い……｣
幸い、前みたいに意識が飛ぶことはなかった
強く胸を押さえたせいか、服に少しシワが出来た気もするけどこらならまだ大丈夫そう
そろそろ戻らないと迷惑をかけてしまう
トイレの個室から出ると僕を待ってたかのように壁に寄りかかるジュンがいてビックリした
｢どうしたのジュナ｣
ｼﾞｭﾝ｢A、今…｣
｢あぁ、ちょっと緊張してたんだ…もう大丈夫、皆待ってるから早く戻ろう｣
絶対にバレてるジュンの口から今は何も聞きたくなかった
ｼﾞｭﾝ｢ねぇ｣
｢大丈夫だって、ジュナだって緊張する時あるでしょ?｣
ｼﾞｭﾝ｢なんで嘘つくの…｣
｢ついてない｣
ｼﾞｭﾝ｢それも嘘｣
｢ついてないって｣
ｼﾞｭﾝ｢いくら緊張してたからって痛いとは言わないよ、それくらい僕だって分かるよ｣
｢…｣
やっぱり聞かれてたんだ…
ｼﾞｭﾝ｢いつから?｣
｢…｣
ｼﾞｭﾝ｢いつからなの｣
｢ホントに、緊張してただけだから｣
ｼﾞｭﾝ｢A｣
｢やめて｣
ｼﾞｭﾝ｢なにを?何をやめるの?なんで嘘つくの?｣
｢やめて、何も聞かないで…言いたくない…｣
ｼﾞｭﾝ｢あんな苦しそうな声聞いてほっとけるわけないじゃん!!｣
｢言いたくないの!!これ以上自分の価値を下げたくない!!｣
ｼﾞｭﾝ｢どういう、こと??｣
｢…｣
ｼﾞｭﾝ｢A｣
何故かジュンが怖い
僕を気にかけてくれてるのは分かってるのに
ｼﾞｭﾝ｢そんなに言えない?デビュー前からずっと一緒にいるメンバーにも言えないことなの??｣
ふと顔を上げジュンを見ると普段泣かないジュンが泣きそうな顔をしてた
｢ジュ、ジュナ…｣
焦った
なかなか見ない表情だったから
ｼﾞｭﾝ｢Aが話すまで聞き続けるから、さっきの苦しそうな声は絶対勘違いとかじゃない、確実に聞こえた｣
もうダメだ
2人もバレてしまった
頭を抱え、その場にしゃがみ込んで下を向く僕にいつもより低めの声で話すジュン
どこか怒ってるように聞こえるのに僕の背中をさすってくれる
ｼﾞｭﾝ｢はぁ…一旦戻ろう、今日の夜また聞くから…パフォーマンスは?出来そう?｣
｢…うん｣
ｼﾞｭﾝ｢ダメだと思ったらすぐに抜けるんだよ、ぶつかって怪我するといけないから｣
｢分かった…｣
ｼﾞｭﾝ｢ほら、行こう｣
僕の手を掴んで歩き出そうとするジュンの背中がいつもより頼もしく見えた
続く (更新停止中)
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nana民(プロフ) - 続きが気になるー (7月9日 0時) (
レス) @page23 id: 52a3fcc53d (このIDを非表示/違反報告)
蓮夜 - 応援してます。続きがみたいです！ユンギさん大好き!!! (5月15日 21時) (レス) @page23 id: 574d664119 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - もう続きは書きませんか？ (2023年1月4日 0時) (レス) @page23 id: e96e6eb3a5 (このIDを非表示/違反報告)
寧子(プロフ) - 素敵な作品に巡り会ってめちゃくちゃ枕をぬらしながら読んでました…(T^T)この想いを伝えたいために言わせてください本当にありがとうございます…！(早口) (2022年9月20日 17時) (レス) @page23 id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
さー(プロフ) - Riaさん» ありがとうございます！！主人公も大喜びです！！(万歳)＼(^o^)／ (2021年7月18日 0時) (レス) id: 695ff4d31c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さー
| 作成日時：2021年2月15日 3時
