My daily life【男主】

29 ユンギ ページ30

俺も軽く睡眠を取ろうと思い、Aの方を見るとさっきより丸まって寝てる

にしても丸まりすぎじゃね?

ﾕﾝｷﾞ｢A、起きたのか?｣

遠くから声をかけても反応がない

寝てんのか?

様子を見ようと近づくと目をギュッと閉じて、さっきとは違う表情だった

起きてんじゃん

ﾕﾝｷﾞ｢起きたなら返事くらい…｣

｢っ…!!｣

ﾕﾝｷﾞ｢A?｣

ブランケットを取って上から覗き込むと、これでもかってくらいに自分の服の胸あたりを握るA

ﾕﾝｷﾞ｢?!おい、A!!｣

見るからに苦しそう

｢だいじょ、ぶ…すぐ、おさまりまっ…｣

ﾕﾝｷﾞ｢A、深呼吸しろ｣

少し呼吸が早い気がして、ソファに横たわるAの背中をさすりながら声をかける

｢ハァ…大丈夫ですっ…｣

ﾕﾝｷﾞ｢どこが大丈夫なんだよ、苦しいだろお前｣

｢ッ、ハァ…ハッ、ァ…｣

ﾕﾝｷﾞ｢いいからゆっくり息を吸って吐け｣

｢スーッ…ハッ、スーッ…｣

ﾕﾝｷﾞ｢吐くんだよA、吸うんじゃない吐くんだ｣

｢スーッ…ハッ、ァ…スゥ、ハァッ…｣

ﾕﾝｷﾞ｢そうゆっくり、ゆっくり｣

だんだん落ち着いてきた、これで大丈夫だろ

｢すみませんヒョン…あぁ、ビックリした…｣

ﾕﾝｷﾞ｢なんか飲むか?｣

｢え?ぁ、大丈夫です｣

ﾕﾝｷﾞ｢ちゃんと寝れた?｣

｢あー…はい｣

ﾕﾝｷﾞ｢間があったぞ｣

｢いつもよりは寝ました、多分｣

ﾕﾝｷﾞ｢多分かよ…もう苦しくないのか?｣

｢はい、大丈夫です｣

ﾕﾝｷﾞ｢たまにあるのか?さっきみたいなこと｣

｢いや、初めてです…だからビックリして過呼吸みたいになっちゃいました…意外と疲れるんですね、過呼吸になったら大変だ｣

こいつはバカか?

みたいになっちゃいましたじゃない、あれは過呼吸だ

ﾕﾝｷﾞ｢それにしても急だったな｣

｢起きてすぐ動悸がしたんです、あれ?っと思ったらなんかギュッて掴まれてる感じがして…なんでだろ…｣

ﾕﾝｷﾞ｢今日は送ってく｣

｢えぇ?!ダメですよそんな、送ってもらうなんて、ヒョンも忙しいんですから｣

ﾕﾝｷﾞ｢あんな目の前で見たら1人で帰せないだろ｣

｢うわぁ、イケメンだ…｣

ﾕﾝｷﾞ｢うるせぇ｣

｢わ、ツンデレ…｣

こいつホントにさっき苦しんでた奴か?

すごいケロッとしてんだけど

｢そろそろ帰らないと…ヒョン、さっきはすみませんでした、また来る時連絡します｣

ﾕﾝｷﾞ｢何1人で帰ろうとしてんだよ、送るって言っただろ｣

｢あぁ、そうだった｣

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