僕は日本人 5

226 ページ29

お風呂から上がって、部屋に戻ろうとするとリビングから声が聞こえてきた

なんだろうと思って、そーっと近づいてみると皆が輪になって座ってた

何話してるんだろう…

あ、ウォヌヒョンがスンチョリヒョンを叩いてる

ゲームデータ消したのバレたのかな

痛そう

僕がお風呂に入ってる間に始めたんだったら、僕に聞かれちゃいけない内容なのかもしれない

うん、これは行かない方が良さそうだ

ガヤガヤしてるリビングに背を向け僕がお邪魔してる部屋に戻った

そう言えば僕ご飯食べてない

ずっと公園にいたからな…

確か練習生って言ってたかっこいい人、悠太くんだったっけな

もし悠太くんが通り過ぎなかったら僕は未だにあの公園にいたかもしれない

感謝だ

悠太くんもデビュー出来るといいな

絶対いい人だもん

ﾎｼ｢お、Aお風呂上がったんだな!｣

ポーっと外を見ながら考えてたら、話し合いが終わったのか数人部屋に戻ってきた

ﾎｼ｢何してんの?｣

｢なに、も…?｣

韓国語あってるかな?

それにしてもスニョンイヒョン妙に話しかけてくるなぁ

なんでだろう…

僕に家族がいないって分かったから気を使ってるのかな

ｼﾞｭﾝ｢ねぇねぇ｣

へ?

…ビックリした、急に目の前に現れないでほしい

ｼﾞｭﾝ｢ご飯食べた?｣

｢ご飯…?｣

ｼﾞｭﾝ｢うんうん｣

｢いいえ｣

ｼﾞｭﾝ｢やっぱり(小声)…よしっ、僕とご飯食べない?｣

｢…???｣(´._.)

ｼﾞｭﾝ｢あれ、食べないのかな…それとも伝わってない??｣

｢僕と、僕と…?｣

僕となんて言ったの…?

ｼﾞｭﾝ｢んーーー、ヒョンと、一緒、ご飯、食べる!｣

｢ジュニヒョンとご飯…?｣

ｼﾞｭﾝ｢そうそうそう!!食べてないでしょ??｣

( ･-･))ｳﾝｳﾝ

ｼﾞｭﾝ｢食べに行こう!!｣

はいっと手を差し出すジュニヒョンの指を掴んだら思い切り手を握られた

ｼﾞｭﾝ｢Aは辛いの大丈夫?｣

｢辛い?…少し、大丈夫です｣

ｼﾞｭﾝ｢少しか〜…あれ食べれるかな?｣

???

手を握られたままリビングに行くと、テーブルの上にチキンや中国料理っぽいご飯は置かれてた

ｼﾞｭﾝ｢ふふっ、出前頼んだの〜、あっ、このチキンは僕が作った!!｣

なんか楽しそうだな

ｼﾞｭﾝ｢さっ、座って座って〜｣

｢あ、ありがとうございます｣

ｼﾞｭﾝ｢いいえ〜｣ﾆｺﾆｺ

そういえばジュニヒョン中国から来たんだった

中国料理食べたくなったのかな

結構な量頼んでるし他の人にも食べて欲しかったのかな

可愛い…

227→←225 ウォヌ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す