僕は日本人 4

158 アキト ページ10

俺の憧れのテヒョンさんと来たAは俺の部屋の窓に寄りかかりながら空を見てる

ﾃﾃ『A〜、なに見てるの〜?』

｢星…｣( ˙-˙)

日本の空を見るのは久々だから気が済むまでそっとしとこう

って思ったけど無理っぽいなww

てか今韓国語で答えたよね?

まぁ向こうで生活してたら覚えざるを得ないか

ﾃﾃ『…会いたい?』

『…』

え、ストレートすぎない?

テヒョンさんは真っ直ぐだから、それによって相手と打ち解けるのが早かったりするけど…(←俺ペンだから)

ｱｷﾄ『テ、テヒョンさん…』

家族に関してAにストレートなのはちょっと…

ネガティブになるし、あの日のことを思い出すことになる

『いいよアキト、真っ直ぐなところがテヒョニヒョンの良いところだから』

あれ、いつもと違う

それに俺が考えてたこと、Aも思ってたんだ

『ヒョン』

ﾃﾃ『ん?』

『もうここにはいないこと知ってます…だからどんなに僕が会いたいと思っていても、会えないって分かります…｢僕は大丈夫です…｣』

ここにはいない?

テヒョンさんにゆっくり話すAに少し違和感を感じる

韓国に行く前は、"家族を失ったことを信じたくない" "戻ってくる"そんな感じだったのに

今のAは…なんて言うのかな

諦めた感じがするし、なにか決断した感じもする

俺の気のせいか?

韓国は自己主張が大事な国?って何かで見たような気がする

俺の見間違いだとしてもAなりに進んでるのかもしれない

ﾃﾃ『A、それでも、会いたくなったら、またあの展望台、ヒョンと行こう?』

『…』( ._.)

何も返事が聞こえて来ないからAの方を見ると、さっきまで空を見ていたのに視線が下に移動してた

窓ガラスに頭を寄せ、まばたきもゆっくりだから眠いのかも

ｱｷﾄ『A眠い?』

『……ん』

そう言えばラインで観光してるって言ってたような…

ｱｷﾄ『疲れた?』

ﾃﾃ『緊張が解けたのかも!!』

ｱｷﾄ『え?』

ﾃﾃ『日本に帰ってきて、安心したのかも!!』

そう話しながらAの頭を撫でるテヒョンさんの目は凄く優しくて、大事にしてるのが伝わってきた

『…zzz』

え、寝たの?

ﾃﾃ『あ、寝ちゃった』

ｱｷﾄ『運びましょう、体痛めます』

俺のベッドに寝かせようとAを抱える

こんな軽かったっけ…

一緒にお墓参りに行った帰り、おんぶしたけどそれより軽い気がする

痩せた?

ﾃﾃ『お〜アキトもA抱えれた〜』

俺もってことは何回か運ばれてるなこいつ

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