僕は日本人 2

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次の日、僕はまた社長室に来た

昨日みたいにノックして中に入り、挨拶の意を込めて一礼する

PD『携帯:今日はどうしたんだね?』

「携帯:デビュー組から僕を外してください」

PD「はぁ…(またか…)」

ため息をつく社長をジッと見る

ふんっ、僕の意思は硬いんだぞ…!!( ˙-˙)

PD『携帯:何かあったのか?』

なにも無いわけじゃない

でも迷惑をかけないって僕は決めたし、リーダーさんにも「迷惑はかけません」って伝えた

あの人達は悪くない…よね…?

僕の心が弱いだけ

「携帯:ないです」

PD『携帯:じゃぁどうしてそんなにデビュー組から外れたいんだ、普通なら嬉しいだろ』

普通…?

普通ってなに…?

普通は火事でﾀﾋんでしまった親戚の悪口言うの?

嫌いな親戚の子だからって言葉も分からない海外に急に行かせるの?

友達だったのに家族がいないってだけで離れるの?

僕が思ってた普通ではそんなことしない

あぁ、そっか…僕が普通じゃなかったのかも

「携帯:僕は普通じゃないみたいです」

PD「…」

「携帯:僕はこの事務所を辞めたい、ネットで調べれば韓国語の文は作れるんです、明日にでも書いて持ってきます」

PD『携帯:持ってきてもそれを受け取ることは出来ない』

「携帯:なぜですか」

PD『携帯:防弾少年団のSUGAから頼まれてる』

ユンギヒョン…?

え、ユンギヒョンって芸能事務所の社長に自分の言うことを聞かせる力があるの?

やば…

やっぱりユンギヒョンってすごい…←

PD『携帯:しかし君の意思もある、とりあえず二週間デビュー組としてここにいるんだ、話はそれから、いいな?』

二週間…

BTSのヒョン達が導いてくれた業界でもある

何も言わず急に辞めるのも申し訳ない

よし、二週間耐えてその後ヒョン達に言って辞めよう

「携帯:分かりました」

PD『携帯:よし、じゃぁそろそろ行きなさい』

( ._.))ﾍﾟｺ

社長室を出てSEVENTEENの練習室に向かう

『ふぅ…』

中に入る前に大きく深呼吸をする

大丈夫、二週間耐えればいいんだ

言葉が分からない僕からは話しかけることはない

でも僕が輪に入れてないせいでレッスン中グループを乱すわけにもいかない

レッスン中はなるべく普通に、足を引っ張らないようにする

もちろん先生にも分からないようにするんだ

お昼は屋上に行こう、短い休憩でも練習室から出る

僕がいたら空気が悪くなる

出来るだけ僕があの空間にいないようにするんだ

僕は空気、僕なら耐えられる

大丈夫…大丈夫…

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