僕は日本人

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祖父「Aは空を見て何してるんだ?」

祖母「家族を思い出してるのかしら…でもずっと外にいたら風邪ひいてしまうわ」

祖父「会いたいんだろうな…」

外にいる僕に気づいた2人は音楽を聴くのをやめた

祖母「Aくん家に入ろう、風邪ひくよ」

おいでと手を振り僕を呼ぶお婆さん

( ˙-˙)?

なんて言ってるか分からない僕は手招きされたからついて行った

家に入るとお婆さんはそのまま食器を洗いにキッチンへと入っていった

ん?なんで呼んだんだ?

僕の頭の中は?だらけ

まだ少し空を見たかった僕はまた外に出ようと玄関に行く

祖父「今日はもうダメだ、風邪ひくよ」

僕の腕を掴むお爺さんは、そう言いながら寒い仕草をした

( ﾟｰﾟ)( ｡_｡)ｳﾝ

寒いのは分かってるよと頷くとそのまま僕の腕を引いて2階へと上がり誰かの部屋へと来た

見た感じ男の人の部屋だ

この家にはお婆さんとお爺さんと僕しかいないから今は使ってないんだろう

祖父「上見てごらん」

お爺さんが天井を指さすから上を見ると窓がついていてそこから綺麗な星たちが見えた

祖父「ここなら寒くないし思う存分見れるだろう」

とりあえず頭を下げるとお爺さんは僕の頭を撫で部屋を出ていった

僕は携帯を取り出しアキトにLINEをする

『今日はお爺さんとお婆さんに曲を作って渡した』

ｱｷﾄ『お!どうだった?』

『多分喜んでくれた』

ｱｷﾄ『多分かw』

『なんか言ってたけど分からない、それからお爺さんが天井に窓がある部屋を教えてくれた』

ｱｷﾄ『えっ天井に窓とかあんの?!良かったじゃん!!いつでも空見れる』

『うん』

ｱｷﾄ『今もその部屋にいんの?』

『うん』

ｱｷﾄ『ホント、お爺さんとお婆さんがいい人そうで良かった…』

『ねぇアキト』

ｱｷﾄ『ん?』

『僕日本に帰りたい』

ｱｷﾄ『…俺もお前に会いたいけど、そっちのお婆さん達が心配するぞ?』

『…』

ｱｷﾄ『韓国が嫌い?』

『ううん』

ｱｷﾄ『じゃぁ何で?』

『ご飯が日本と少し違う…母さんのご飯が食べたい』

ｱｷﾄ『もう母さんのご飯は食べれないんだよ』

『分かってる、でも文化も違うから…』

ｱｷﾄ『あぁ…そうだよな』

『何より言葉が通じないのが辛い、何言われてるか分からなくて怖い、気持ちが読み取れない』

ｱｷﾄ『大丈夫』

「クェンチャナ…?」

ｱｷﾄ『うん、Aなら大丈夫だよ、またいつでもLINEしてきな?』

『…分かった』

それから僕は夜、空を見たい時はこの部屋に来るようになった

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