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翌日の練習日。
昨日から違和感はあった。
でも少し休んだから大丈夫、と思ったんだ。
小さいチーム毎にやっていた練習から、今日から全体練習に入る。いつも以上に気合いが入って集中しているクォン先輩を見て、全員の緊張感が高まる。
絶対に食らいついていかないと。
それなのに。
呼吸がうまくいかない。
息があがって遅れてしまう。
輪を乱す私に、二度も練習がストップしてしまった。
みんながピリピリしだし、少し休ませてくださいなんてとても言えない空気だ。
ソクミンくんが横目でチラチラ心配そうにしている。
「ストップ!!!」
リーダーの声が響く。
HS「おい、いい加減にしろよ。」
静まりかえる空間に、私の苦しい息づかいだけが響いて聴こえる。
HS「出来てないくせに苦しそうにすんなよ。やる気ないの?練習もしてこないで」
MH「誰よりもちゃんと練習してますよ」
『すみません。』
ミョンホくんが反論したので慌てて止めて謝る。
HS「練習してきてそれ?」
先輩がそう言い放つと、冷たい空気が広がった気がした。
すみません、とまた床を見つめたまま謝る。
DK「先輩すみません、一緒に練習するので明日から合流させて頂けませんか」
JN「もちろんいいよー」
MH「行こうAちゃん。」
クォン先輩が何か言う前にジュン先輩が許可をくれて、私は胸が苦しいのか心が痛いのか分からないままミョンホくんとソクミンくんと外に出た。
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bonpom(プロフ) - ss17さん» 彼の暴走、突っ込んで頂けて嬉しいです!笑 最後まで楽しんで頂けるように頑張ります! (1月16日 0時) (レス) id: 31a637afc2 (このIDを非表示/違反報告)
ss17(プロフ) - 違う!!そうじゃない!!!と叫びました笑笑 (1月14日 13時) (レス) @page19 id: 201cd60e21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:bonpom | 作成日時:2024年1月11日 23時