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にやにやしながら私を見る。
見てたのはたまたま目の前にミンギュがいるからであって…


『いや、見てない見てない』

「見てる見てる」

『はいはい』

「ほんと冷たい〜」

「なぁにA、ミンギュくんと喧嘩?」

『してない』

「Aってば俺に冷たいんですよ〜」

「そうなのか?A、ミンギュによくしてもらってるんだから、いい年して子どもじみたことはやめなさい」

『なんなのお父さんまで…冷たくしてないってば、普通だよ』

「それがAの普通?前はもっと俺の前で笑ってくれたじゃん…」

『うるさい。ご馳走様』


家族に責められる意味がわかんない。
ご飯も美味しく食べられないなんて、やっぱり実家に帰ってくるんじゃなかった。
ミンギュがいるだけでひどく居心地が悪いんだもの。なんならもう自分の家に帰りたい。こうやって顔は出したんだし、別に実家で過ごす意味もないんじゃないかとも思えてきた。




『…家に帰りたい』


憂鬱な気持ちに酔ったのか、何もない自分の部屋で呟く。
暇つぶしにウォヌにでも連絡しようかなーと携帯を見ると、ジスくんからの着信が入っていた。




≪…もしもし?≫

『ジスくん?ごめんね。電話に気付かなくて…』

≪ううん、僕こそこんな日に連絡してごめんね。≫

『大丈夫だよ、実家にいてもつまらないし。何かあった?』

≪あ、明日のことなんだけど…迎えに行こうかなって、Aちゃんのことを≫

『明日も寒いし大丈夫だよ?現地集合で』

≪寒いなら尚更だよ≫

『ん?』

≪迎えに行くから、準備しておいてね。じゃあ明日、13時に。≫


一方的に切られてしまって唖然とする。
いつものジスくんらしからぬ強引さにどきどきした。



「…ジスか?」

『お、おっぱ…いつの間に、』

電話の内容を聞かれていたのだろうか、別に隠すことでもないけれど…
ベッドにうつ伏せになっている私の足元に腰掛ける。


「さっきのミンギュに対しての態度、どうしたんだ?」

『……』

「まさか本当に喧嘩でもしたのか?」

『…それは、してない』

「嫌なことでもされたのか?」

『それも…、されてない』

「ならあんなに拒まなくてもよくないか?流石に可哀想だったぞ…」


だからなんで私が悪者になるの?
こんな日にずかずかと家に上がりこんでへらへらしてるほうがどうにかしてる。
私は休みに来たのに、全然休まらない。ずっと心臓がうるさいんだもん。

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飴吐柚璃(プロフ) - オリジナルフラグ対象作品ではないため、オリジナルフラグをお外しください。 (2016年9月23日 15時) (レス) id: dd5e2ba253 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:貝柱 | 作成日時:2016年9月22日 13時

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