Aile (ページ32)

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ステージ披露ページ32

大きな会場で、自分たちのステージを披露し終え、ステージを降りるとちょっとトイレ行ってくる、だなんて嘘をついて控室へと向かう。

「え、待って！オンニ、私これ着るの！？」

ｽﾀｲﾘｽﾄ「そうよ～！きっと似合うわ～」

「いや、短すぎるし、こんなのセクシーすぎるよ…」

はい、これに着替えてね！なんて言われてスタイリストのオンニから渡されたのは、細身の胸元が大きく開いた黒のミニドレスだった。こんな短いの着たことない…よ…

ミンギュくん来ちゃうからはやく～と急かされ、渋々着替えると、

ｽﾀｲﾘｽﾄ「うわ！やっぱり似合ってる！」

「そ、そう…？」

もう着てる意味あるのかな？ってくらい露出度が高いと思う。でも、不安な私とは対照的なオンニはニコニコ笑顔でメイク直すよーと言って私を化粧台の前に座らせた。

そしてしばらくしてからミンギュオッパも来て急いで衣装に着替えたりメイクを直してもらったりした。

ふたりで、出番が来るまでステージ裏で待機をする。

MG「…めっちゃ綺麗」

そんな声が聞こえてきて横を向けば、ミンギュオッパがこちらを見ていた。

MG「俺、汗臭いかも。ごめんね？」

「あ、私も臭いかもしれない…！」

MG「ふふ、気にしないよ！」

「ありがとう(笑)」

なんて会話をしていればスタッフさんから上がってくださいと言われたのでふたりで真っ暗なステージに上がっていく。

私達にスポットライトがあてられると、前奏が流れ始める。

私達が披露する曲は、そう "troublemaker"

MG「니 눈을 보면 난 Trouble Maker
(君の目を見ると僕は Trouble Maker)」

「니 곁에 서면 난 Trouble Maker
(あなたのそばにいるとあたしは Trouble Maker)
」

密着度の高い振り付けに歓声が大きくなる会場。

時間はあっという間に過ぎていき、このステージのエンディングを迎えようとしていた時だった。

___チュ

「っ！？」

会場には悲鳴のような声が響き渡った。

本当は寸止めのフリをするところをミンギュオッパは本当にほっぺにキスをしてきたのだ。