Aile (ページ14)

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友達ページ14

「…もしもし」

〈俺だけど〉

もう少しで寝落ちするという時に、突然かかってきた電話。相手も確認せずに手探りで画面を操作し電話に出ると久しぶりに聞く声が聞こえてきた。

「どうしたの、グガ」

〈ごめん、寝てたよな…？でも全然会えてないから久しぶりに声聞きたくて〉

「なんか素直だね。気持ち悪いんだけど」

〈お前なぁ…〉

電話口から大きなため息が聞こえてきて、ふふふっと笑いが漏れてしまう。
電話の相手はグガことBTSのジョングク。
同い年ではないけれどグガは1年遅れで高校に入学したからちょうど98年生の私とかぶっていて、補習クラスがよくかぶるうちに仲良くなったみたいなところ。
グガがタメ呼び捨てでいいよなんて言うからそうさせていただいてる。

〈A、いつ仮面はずすの～？〉

「いや、言えるわけないでしょ」

〈まあ、別に外さなくてもいいけど〉

「なんなの(笑)」

〈だって今のところAの顔知ってるのは俺だけでしょ？〉

「まあ…この業界では？今のところグガだけかな」

するとなんだか電話の向こう側が騒がしくなったな～と思っていると

〈Aちゃん！こいついつもAちゃ、いてっ！わかったわかったから！〉

テヒョニヒョンあっちいって！なんて声が電話越しに聞こえてドアの激しく閉まる音、そしてまた静かになった(笑)

「テヒョンさん？(笑)」

〈気にしなくていいよあのヒョンは！〉

でも、なんて言おうとしたのか気になるんだけど？って言えばロクな話じゃないから忘れて！と無理やり違う話に持っていかれた。非常に気になるが。

それからは、本当に他愛もない話を少しだけして電話を終えた。