痩せて見返してやる！！！ (ページ11)

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〔ホシside〕

俺達は最近サセンという名の過激なファンに悩まされていた。

さすがに宿舎には来ないが、事務所の前にいるのは当たり前。携帯に知らない番号から電話がかかってくるのも日常茶飯事だ。

1人の女の子が自分たちはサセンじゃないと言っているが、本当にそうだろうか？

違うとしても敏感になっている俺達はサセンと思うほかなかった。

JH ｢なんだよデブ｣

しばらく言い合いをしていて、ハニヒョンがもう1人の女の子にそう言った。

俺達もさすがにアチャーとなる。怒ったハニヒョンには誰も手をつけられない。だから止めることもできなかった。

だからその女の子が言い返した事にハニヒョンを含めみんなが驚いただろう。

ハニヒョンは言い返していたが内心すごく動揺している。その証拠に頬がぴくぴくしている。俺は堪らず｢ハニヒョンにこんな事言った女の子初めて見た！！｣と声に出す。

女の子はあからさまにやばいという顔をしてものすごいスピードで消えていった。

残された女の子はざまあみろとでも言いたげな笑顔で歩いて行った。

｢待って！｣

俺はすかさずその女の子の手を取り声をかけていた。

HR ｢す、スニョン君！っだめよヘリ…Aに酷いことを言ったやつの仲間…｣

｢ヘリちゃんって言うんだ、ハニヒョンがごめんね！もう1人の女の子にも伝えてて！多分ハニヒョンもやり過ぎたって自分で思ってるから…｣

俺が笑顔を向けるとヘリちゃんの顔はみるみる赤くなっていく。

この顔…なんか見たことある…

あ、分かった…今日ライブ来てくれてた子じゃん。

この子達がサセンじゃないとよく分かった途端に申し訳なさの波が押し寄せてくる。

｢…サセンって疑ってごめんね、今日ライブ来てくれてたよね？ありがとね｣

HR ｢お、覚えててくれたんですか！こちらこそごめんなさい、早く通り過ぎなかったから…か、体に気をつけてください！では！｣

ヘリちゃんは嬉しそうに微笑むとすぐさまピューンと音がつきそうなくらい早く駆け出していった。

輪の中に戻ってハニヒョンを見るとジスヒョンに怒られていた。

その光景を見ながら、Aちゃん…だっけ？面白かったなあ、もっかい会ってみたい。

なんてことを考えていた。

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