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唇を離したジフニが
わたしの横に腰掛けながら、
WZ「この曲はオレの、エゴだから」
「エゴ?」
WZ「ヌナに歌って欲しいだけの曲なんだ」
わたしの言葉はいつも
ジフニに届くことはないんだと思っていた
わたしが真剣な話をしだすと、
だいたいいつも茶化していつの間にか逃げちゃうし
真剣な話だと捉えられてないのかもしれないけれど
伝えたいことは伝えられないまま、はぐらかされてしまうから
だから、本当のこと伝えるのが少しこわかった
唇から伝わったジフニの温度、
”オレの曲しか歌って欲しくない”って言われたことも
すべてが愛しく感じる
WZ「なんで、」
そのままわたしの表情をみるように
こちらを向くジフニ
WZ「なんで、泣いてんの」
ジフニが驚いた顔する
「ないてなんか、」
そういったわたしの足元に落ちる滴
「わ、なんで、」
気づかないうちに泣いていた
WZ「ヌナ?」
「す、素敵な曲だから、」
手を伸ばして、わたしの涙を拭うジフニ
「わたし、この曲歌いたい」
WZ「うん」
「歌に自信はないけれど、ソクミニみたいに歌えないけど」
WZ「うん」
「ジフニにこの曲を
わたし以外に歌わせたくないって思って欲しいから、がんばる」
WZ「強欲」
「、、ハニに負けないくらい?」
そういうと、ジフニはいつものように
目を細めて声を出しながら笑っている
「わたしはジフニのそばにいるし、
ジフニのそばにすぐ駆けつけるから」
WZ「なにそれ、」
「この曲がわたしへのメッセージなのかなって思って」
WZ「深読みすんな」
両手でぐしゃぐしゃとわたしの髪を撫でるジフニ
「ああ、もうっ」
わたしの髪が乱れたのをみて、笑うジフニ
「好きな子には絶対やったらだめだよ」
なんて忠告するのに
WZ「好きだから、やるんだよ」
そういって耳まで赤らめるのはずるい
「ジフニってわたしのことが好きなんだ?」
WZ「調子にのんな」
「この曲、こう踊るの」
まだ流れたままの”ジフニがわたしに作った曲”に
もしフリをつけるなら
自然と浮かぶ振りがあって
WZ「そんな細い線で踊れるのなんて、」
「ジフナ」
WZ「は、、?」
「もし披露する時がきたら、
わたしの振り付けでジフニが踊って」
WZ「なに勝手に」
「ジフニだって勝手に、」
WZ「おい」
「だって、わたしたちの曲だもん」
そういうとジフニが自ら求めたハイファイブを
痛いくらい返してみた
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いっちー - パスワード教えてください!!! (2020年8月1日 7時) (レス) id: 2a839912d1 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - パスワードってどうやってわかるんでるすか? (2020年7月6日 0時) (レス) id: 6ac62839ad (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - パスワードってなんですか? (2020年7月6日 0時) (レス) id: 6ac62839ad (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 更新待ってます! (2020年6月28日 8時) (レス) id: edee17033c (このIDを非表示/違反報告)
hinari(プロフ) - シエルさん» 感想ありがとうございます!スングァンくんはきっとヌナにこう甘えてるんだろうな〜って思いながらかいてみているので、気に入っていただけたならうれしいです^^ お心遣いありがとうございます!シエルさんのお言葉で更新がんばれそうです (2020年6月22日 11時) (レス) id: 9692caecf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hinari | 作成日時:2020年6月6日 21時